人間風車

1998/09/08(火)
【インターネット?】

インターネットは、強いて言えば、
何に似ているのであろう。

別に何に似ていても、何にも似ていなくても、
問題なんてないんですが、そういう「あだ名付け」は、
結構、アイデア出しなんかのきっかけになるんですよね。
で、インターネットは強いて言えば何に似ているのであろう。

考えてみました。

まずはっきり、
グラフィック系のメディアでは似ているものはない。
インターネットは、インターラクティブ・ムービーだ!
なんて唄っているマルチメディア・ゴロ(注1)には、
ご用心あそばせ。

どう考えたって、
まだグラフィックを伝えるメディアとしては、
不自由で、不完全ですよ。
せいぜい「彼女とのツーショットでーす」
を見せびらかせるくらいの力量でしょう。

では、テキストを中心としたメディアで近いモノはあるか。

単行本はどうか。

なるほど、現状の通信環境やパソコン環境でも、
テキストなら問題なくやりとりできます。
でも、一気にダウンロードして、
プリントアウトでもしないかぎり、
単行本一冊分を読むのはちとつらい。

リアルタイムで読んでたりなんかしたら、通信費だけでも、
簡単に通常の単行本の値段以上になってしまうし、
ダウンロードしても、
モニターで大量の文字を読む(光を見続ける)ことは、
生物的につらい。

で、結論は「雑誌」。これは近い。かなり近い。と思う。
 
ちょっとした時間にペラペラ、ページをめくる感覚って、
結構インターネット上で
誰かの文章を読んでいるときの感覚に近くないですか?
文章の量といい、テンションといい。

で、そう思ってたところに、
「あれっ、ひょっとしたらこれ、
雑誌越えちゃってんじゃないのかな」と思うHPがあった。
あったというか、参加することになった。(注2)

このHPの主催者である年上の友人&師匠は、
「雑誌関係の人はピンとこないみたいよ」と笑っていたけれども、
「インターネットなんてまだまだ一部の人のもの
(事実だけど)。」なんて、
あぐらをかいているそちら関係の人、
これは近いうちに脅威になると思いますよ。

好きな雑誌はいっぱいあるけれども、全部のページが好き、
なんてことはまずない。
でも、雑誌の代金の中にはそのどうでもよかったり、
嫌いだったりするページのコストも含まれているわけです。
これは、買う側としてはちと理不尽ですよね。

それに比べて、インターネットでは、
例え有料となっても従量制がとれる。
ユーザーは読んだ分だけの代金を払えば済む。
作り手も、今のソフト産業をことごとく圧迫している
「製造、流通」のコストを考えなくて済むし、
テレビ並のリアルタイム性も時に使える。

電子で送り出し、電子で受け取るから、
紙だのインクだの「モノ」の制約も受けない。

なによりも、そういうことで誰も損をしたり迷惑をしない。
と思うと、やっぱり脅威だと思うんですけどね。
とりあえず、雑誌から。

実はこれ、将来的にはゲームの世界で、
一番効いてくるんじゃないでしょうかね。
だって、今、ゲームの世界ってホントに
「製造」だけが儲かっている構造なんですもん
(一部のヒットメーカーは別としてね)。

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注1:インターネットやコンピュータにまつわる
「カタカナ」を並びたてて、
できそうにもない未来を語って、
すぐに参加しないとビジネスチャンスを
失うとオヤジをせっぱ詰まらせて、
お金儲けをするヤツのことをそう呼んでいます。
まだ存在するらしいです。

注2:興味のある人は、行ってみてください。
http://www.1101.com

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