人間風車

1999/06/08(火)
【コピー天国香港は幸せか】

香港のコピー商品の数や種類、コンセプト、
それにコピー技術には驚かされます(香港だけじゃないけど)。
ほとんど、オリジナルと同時に、
オリジナルもしくはそれ以上のクオリティーで、
おまけがついて、オリジナルより安価に発売されています。

こうした事情に対して、オリジナル制作者以外には、
いいことじゃないなんていう人もいますが、
そうでしょうか?

道義的な問題は当たり前なんで、いうまでもないのですが、
こうしたコピー主体の社会なため、香港では、
オリジナルを作る人がいない、
いても、とても少ないらしいです。

当たり前のことで、
オリジナルを作り出すための諸々のコストより
コピーするコストの方がうんと小さいから、
オリジナルをつくることなんて、
商売として成り立たないからです。

ですから、オリジナルを作れる人も育ちませんし、
そういう土壌すらできないんじゃないでしょうか。

さて、で、
安くいいものが手に入る香港の人は幸せかといいますと、
ボクは決してそうじゃないかと思うんです。

たとえば、日本の漫画はやっぱり、
日本人の感性に一番チューニングがあっているわけです。
多くの要素はワールドワイドに共有できるとしても、
完全にマッチするのは日本人だと思うんです。

そういうことが、香港ではおこらない。
香港オリジナルが育たない以上、
香港の人たちは、
100%自分たちにマッチするものに
出会うとことができないことになります。

そのことは、安く、そこそこ満足できるものが、
低いリスクで手に入る喜びでは代償不能だと思うんです。

そういう意味で、ぼくなんかは、
日本でオリジナルを生み出してくれる
作家や組織に感謝しているわけです。

コピーすることは、主に経済的な点で、
メリットでさえあるという考え方は、
香港だけでなくて日本でも、けっこうお目にかかります。

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