人間風車

1999/06/11(金)
【余っているCPUパワー】

ぼくなんか、それを聞いたとき、
とっても驚いてしまったんですが、
「スターウオーズ」で使われた
モーションコントローラーカメラの制御には、
アップルII(アップル社のマックより前のマシン)が
使われていたそうです。

それから、今に至るまでのパソコンの進化といったら、
そりゃもうすごいです。

で、現在の、ごくごく普通のパソコンでも、
メイルや報告書書くなんて作業は、
あくびが出るような「軽い」仕事なわけで、
CPUはほとんど遊んでるわけです。


以前、アメリカで「この暗号は、
実時間内で解けない(すごく組み合わせが多いので、
常識的な時間内では解を見つけられないと言う意味)。
解けるか挑戦してみ?」とやったことがあります。

結果どうなったかというと、
それはあっという間に解いてしまいました。

この解き方ってのが、すごく気が利いています。

まず、上のような事情から、
どのパソコンも実はヒマしてるんです。だったら、
そのヒマな時間貸してもらおうと考えついたヤツがいるんです。

方法は次の通りです。

まず、暗号を解くためのプログラムをインターネットを
通して配信します。
暗号全体を解くのは大変なので、
ここからここまでを調べるというように、
各プログラムには、作業領域が割り当てられています。

このプログラムは、
軽く、パソコンのバックグラウンドで走るタイプなので、
その人の仕事には差し障りません。
CPUがヒマしているときだけ、
割り当てられた領域の暗号解読の作業を行います。
そして、作業の結果をインターネットを通して回収します。
そしてまだ解が見つかっていなかったら、
つぎの分担をもらう。

これをとんでもない台数のパソコンでやったんです。
インターネットを使った、
見ず知らずどうしの共同作業です。


暗号の開発者はきっと、暗号の解読に必要な日数は、
1台(もしくは常識的な台数)で、
何日かかるというように試算して、その結果、
常識的な時間では解読不能という
結論を出したんだと思うんです。


それが、1台なら100年かかる作業も、
36500台のマシンがあれば、1日で終わるじゃないという、
とんでもない子供じみた発想に破れたわけです。

痛快です。


現在、このプロジェクトは終了していますが、
代わって、宇宙からやってくるおびただしい電波が、
地球外知的生命体からのメッセージであるかどうか、
判別するためのプロジェクトという、
これまたファンキーなプロジェクトが始まっています
(原理は上と同じ)。

興味のある方は、下を訪ねてみてください。

http://www.setiathome.ssl.berkeley.edu/

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