人間風車

2001/01/22(月)
【売り切れゴメン】

昨年出したゲーム
「ここ掘れプッカ」と本「マッチ箱の脳」が、
そこいらで売り切れているらしい。
と書くと、売れている!
っていっているように思われるかもしれないけど、
悲しいかな、違う(笑)。
売り切れているのは、営業や小売りの人が思っていたより、
もしくは思った通りの数だけ売れた、
というだけで、客観的な尺度での「売れている」とは、
ちと、というかだいぶスケールが違う。
ま、そういう営業や小売りの人の「査定」についてはね、
もー、仕方がないですよね。
そう判断するのはあちらさんの自由であり
権利であるわけですから。


それはそうと、同じ売り切れでも、
ゲームと本では、ぼく内のムードはかなり違います。
ゲームの売り切れはがっかり。
本の売り切れは、ちょっとうれしい。って感じかな。
それはどういうことかというと、
ゲームは、超メジャーな作品をのぞいて、
在庫が売り切れたからといって、
その分、再注文が発売元に来るってことがないんです。
どちらかというと「売り切れゴメン」の方が多い、
らしいです。
というのも、ゲームは買い取り制なので、
売り残るとそのまんま、
その代金が小売店の損害となります。
中古へ売ることもできないし、
安く仕入れることもできない、2本分の利益は、
1本売れ残るとなくなってしまうっていわれる
薄利多売的商売らしいですから、
売り切れたところでストップ、
というのはばくち的感覚からいっても
正しいといわざるを得ません。
再注文すれば、
売れ残る可能性は高くなるわけですからね。
それだったら、
次の売れそうな新作を買った方がマシってことです。
年間800タイトル(なんと平均1日2本以上!)
出るといわれるゲームですから、
次の候補を探すのは簡単なことです。
てなことで、ゲームが売り切れているってことは、
ニア・イコール、
それで売り上げストップということですから、
がっかりってことなんです。
それに対して、本は、再販制ですから、
再注文をとって売れ残ったとしても、
小売店は被害を受けない
(や、ちょっとはうけるんでしょうけどね)。
だからゲームに比べれば、
出版元に再発注がかかる可能性が高い、
つまり、まだ売れるかも!
ってなるわけです(あくまで可能性としてね)。
だから、本の方の売り切れはちょっとうれしい。
正確に言うと、あまりがっかりはしない。
だって、お目当ての本を買いに行ったらなかった。
そんなときは、みんなその本を注文するっていうより、
他の本買うでしょ。いっぱい他の選択があるからね。
だから、そういう意味では、
売り切れは機会損失って考えることもできるから、
喜んでばかりもいられないともいえますから。
そう考えると、ゲームなんて、
もっと最悪ですけどね。

再販制っていうのは、
それなりに問題があるみたいだけど、
数を見込めない本も出版できる
(しやすい)っていうことでは、
ゲームより健全そうですね。
おそらく、今後、しばらくの間、
ゲームは同じようなゲームが沢山出る、
ジャンルは限られた種類だけっていう
時代に突入するでしょう。
一時期のハリウッド映画みたいに、
2,3といったシリーズものや、
そのバッタモンばかりがでる、
そういう時代になりそうです。
同じようなモノがたくさん。
いろいろなモノが沢山の種類ある、
どちらが楽しい市場なんでしょうかね。

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