人間風車

2001/01/29(月)
【靴屋は靴の注文があってから靴を作る】

大量生産、大量消費時代っていうのは、
誰かから注文があったからそれを
作るっていうことではなく、
誰かが買ってくれるだろう、
買わせてみせようっていう原理に基づいた、
モノ創りシステムだった。
このシステムは、同じモノを大量に作れるので、
コストを抑えられる、
たくさん儲かるという利点があったので、
今でも覚えているけど、
社会の教科書には「産業革命以前は、
靴屋は靴の注文があってから靴を作りだした
(だから、非効率だった)」と書いてあった。
いつのまにか、
唯一絶対のモノ創りシステムであるかのような
錯覚を我々に与えた。
ところがどっこい、
インターネットなんていう
仕組みができてきてくれたおかげで、
どうも、そうばかりでもないっていう
雰囲気がしてきた気がする。
時計や家電で、
「こんなん作ろうと思いますけど、
あったら買ってくれます?」
っていう告知をして、
注文がある程度あったら、
実際に作り出すっていうビジネスモデルがそれだ。
(いやぁ、この言葉はいつ使ってもはずかしい)

リスクを恐れる日本人(企業)にとって、
そしてこのご時世にとっては、
なにかと都合がいいシステムでもある。
小さな差別化を喜ぶ買い手側にも都合がいい。
何かで読んだんだけど、インターネット上で
「もしこれを作ったら、買いますか?」
ってアンケートに「はい」
と答える人の70%が実際に買うそうだ。
「話半分」以上の話になるのならこれは
ありがたい話だとおもう。
これは、われわれ、
非メジャー系クリエイターにも、
朗報かもしれないなぁと思っていたところ、
いがらしみきおがインターネット上で連載を始めるらしい
(もう始めたのかな)。
で、評判になったら本にするということらしい。
是非、このシステムは成功してほしいなぁ。
そしたら、
業界に蔓延する商品化および販売不安症候群が、
少しは緩和されるだろうに。


関係ないけど、友達から個人的な注文を受けて、
その人だけのための小説を書くという
アルバイトをしていた友達がいる。
けっこう楽しそう、
ゲームでもありかって思うアタリが、
非メジャー系の所以か。

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