人間風車

2001/03/01(木)
【社長募集】

友達なんかと集まって、
今のゲーム業界の惨状(笑)やら、
おのおのの会社などの話なんかをしているとき、
よく「おれは今、社長を募集しているんだよ。
どっかに、いいフリーの社長いないかねぇ?」
というような話をする。
みんな笑うけど、これ、けっこう本気なのである。

ムームーも一応法人で、
一応ぼくが社長ということになるのだけれど、
好きで社長をやっているわけではない。
商法的な正式な定義に従えば、社員はぼく一人なので、
社長も自分がやるしかない、
というのが現状なのだ。
謄本には、取締会の結果、
参加者(ぼくだけ)の満場一致で、
(ぼくが)社長に任命されたということになっている(笑)。
誰にでも、できる仕事と好きな仕事がある。
これは必ずしも一致しない。
適性と好みは違うのだ。
でも、ぼくにとって社長業(ってムームー規模だと
ぜんぜんたいしたことはないんだけど)
は適性もなければ好きな仕事でもない。
ただただ、仕方がないからやっているだけだ。

これは、ムームーにしてもマイナスだとも思っている。
ゲームをつくる場合は、動く金が金だけに、
法人組織でないと、クライアントがなかなか契約を
してくれないという実状がある。
こうしたことから、ゲームをやるにあたって、
急に法人組織にするという人も少なくない。

この場合、
その人はグラフィッカーやプログラマーだったり
ミュージシャンだったりすることが多い。
はなから奇業家であって、
企業家でも起業家でもない資質の人ばかりだ。
そういう人が、立ち上げた手前社長をしている、
そんな例がまわりにはいっぱいある。

で、一部の幸運な例外をのぞいて、
みな社長失格である(笑)。
これは仕方がないのだ、
というかはなから間違っているのだ。


で、社長募集!とぼくはつねにいっているわけなんです。
経営者を求めるというのは日本ではなんかヘンな感じだけど、
アメリカなんかのベンチャーでは当たり前のことなのだ。
だって、組織を経済的に維持していく能力と
よい製品を生み出す能力というのは、
はなっから別な能力なのだから。
そういうパートナーを募集するっていうのは
すごく合理的なことだと思う。
日本でも大成功した企業(一部新興宗教も)なんかでは、
経営の才と創造の才がペアになって
成功した例が多いことに気がつく。
ホンダなんかはとくに有名だし、ある意味、
ポケモンだってそうだと言えると思う。


でも、なかなか、そういうご縁ってないんですよね。
そういう縁結びをするだけのプロダクションとか
プロテューサーとか、
そういうのがあってもよさそうなものなのに。

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