人間風車

2001/03/16(金)
【本末転倒】

はっきりいって、ぼくは企画マニアである。
頼まれもしないのに、
いつもゲームの企画を考えている。
と、書くとゲームデザイナーと同じじゃんとか、
ゲーム好きなら誰でもそうじゃんとか言われそうだけど、
ぼくの場合、企画を考えるというよりは、
企画書を作るのが好きなのだ。
だから、「(今の段階では)ラフでイイですから」
と言われても、きっちりデザインされ、
カラープリントされた無用に美しい
企画書を提出してしまう。
これは、全く営業的戦略ではない
(実際、そういう効果があったためしはない)。
好きなんだから仕方がないのだ。
企画書全体のボリュームと
基本デザインやトーンを考え、
表紙を作り、本文のレイアウトを考え、
イラストやフローチャートを作り、表を描き、
この時点では全然必要ない関数まで考えてしまう。
この企画書が、いい見栄えになる、
もしくは斬新に見えるためには、
ゲーム自体がオリジナリティー
あふれるモノでなくてはならない。
そのため、一生懸命、ゲームのアイデアを考える。
ひどい場合には、企画書のデザイン上の都合から、
ゲームに新たな仕様を加えたり、
コンセプトを付け足したりしてしまう。
本末が転倒している。
でも、結果として、オリジナリティーあるゲーム
(と自分では思っている)
の企画書ができあがるのだから、
結果オーライなのだ。


こうして、誰に見せる予定もない企画書や
ゲームアイデアが結構眠っている。
どのアイデアも自分では気に入っているけど、
作るのはめんどうなので、
誰か作ってくれたらなぁとさえ思う。
実は、自分ではうっとりするくらい、
うぬぼれているゲームアイデアでも、
人に見せるのは恥ずかしくてしようがない。
うちのメンバーに話すのだって、
恥ずかしいのだから、
他人に見せるのは大変なことなのだ。
このため、ぼくは非常にプレゼンが下手である。
自分以上に下手な人はいないんじゃないか
(いても、
そういう人は絶対にそういう場に出てこないだろう)
とさえ、思っている。
てなことでかなりのゲームアイデアが
企画書の形で眠ったままである。


そんなことを思っていたところに、
今週の「週刊アスキー」にこんな記載が。
"1円も税金がかからない最高の(含み)
資産を持っている会社は、白泉社である。
美内すずえ(「ガラスの仮面」の作者)
の単行本化前の原稿がいっぱいあるからだ"
ポン!
単行本化されれば、絶対売れる美内すずえの原稿も、
単行本化前ならば、
「資産」でも「利益」でもないただの紙なのだ!
となると、ぼくの企画書も、、、
っていいたいところだけど
「出せば、絶対売れる」ってとこが、
問題なのよねぇ。


ps:
今のBGMは友人から借りたunder worldのborn slippy . 
なんかリミックスらしいんだけど、
under worldの懐の深さというか広さは、不思議。

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