人間風車

2001/09/20(木)
【見る目】

中継ぎ、押さえがダメダメな巨人は、来年、
メッツの吉井を
取るとか取らないとかいう記事が出ていた。
それはないだろう、って思った。
たしかに、吉井はヤクルト、メッツで大活躍した、
すばらしいピッチャーだ。
でもでも、さすがに歳である。
もう、現役もカウントダウンに入っている。
そんな選手をとってどーすんのよ、と思う。
今年、
工藤がどうだったか?わかってるんだろうか、
ナベツネは。
巨人はお金があるので、
成績がある人をどんどん買える。
そんな偉大な成績を持つ人ばかりで一軍が占められる。
自然と、実績のない新人が
一軍で使われるチャンスはとても少なくなる。
原理的に言えば、
立派な成績があるということは、
それだけ野球をやっている
イコール歳をとっているということになる。
歳をとっている
イコール活躍できる期間が短い
イコール戦力が安定しない
イコール長期的な計画が立てにくい
イコール今の巨人ということになる。
一方、
実績がないイコール能力がないということではない。
そんなことを言ったら、
新人イコール能なしということになってしまう。
潜在的に力を持っている選手
(しかも安い!)が活躍できず、
もう廃車寸前の過去の名車ばかり買い込み、
安定した「走り」ができない、
しかも、散在してしまう巨人。
何が問題かというと、
それはまだ成績を出していない選手の能力を
査定する能力だと思う。
そういう「見る目」がないので、ついつい、
過去の記録ばかりを査定材料にしてしまう。
この査定だと、過去の名車ばかり集まる。
こういうことは、巨人だけじゃなくって、
美術界とか文芸界とかゲーム業界とか、
そういうところでも起こっている問題だと思う。
能力ある人を見つけ、
育てるのが仕事である人が、
「見る目」がないか努力をしないかで、
過去の実績だけで評価したり採用したりしてしまう。
履歴書を見て、賞の数を数えるだけの作業なら、
小学生でもできる。
これでは新人が育つわけがなく、
新しい風が吹き込むことがなくなり、
その文化は老化する。

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