人間風車

2002/01/07(月)
【本】

ほぼ日の新年の
「これだけはやらない抱負」で、
3冊以上の本を
同時に読まないと誓ったばかりなのに、
気がつけば5冊も同時に読んでいる私。
「時間・愛・記憶の遺伝子を求めて」は、
名著「フィンチの嘴」を書いた作者の新作で、
ハエの遺伝子から、行動、記憶といった能力も、
遺伝子が支配していることを発見した
科学者のヒストリーを描いたノンフィクション。
作者は科学に限らず、哲学、歴史、文学にも造詣が深く、
そこらからの引用がいっぱい出てくる。
文章もうまいし、
わかりやすく、盛り上げた方もうまい。
けど、ちょっと、
今回はちょっと文章がうるさいかな。
「ホーキング、未来を語る」は、
「ホーキング、宇宙を語る」に続く新作。
前作はすっごくむつかしかったけど、
それに比べればわかりやすい。
といっても、最新の宇宙理論だから、
誰でも理解できるという代物ではない。
我々の世界、どうも10次元か11次元だそうで、
その時空の中で、
くるみみたいに丸まった時空が我々の宇宙、
なんていわれてもねぇ、、、
想像がついていかない。
でも、わからないままでも、
なんか宇宙の話はワクワクする。
それに、彼の文章は平易だし、
イギリス人らしく、
シニカルなジョークもいっぱいで、
読んでいて飽きない。
「白い犬とワルツを」は、
普段だと絶対手に取らないタイプの本なんだけど、
去年の末、身近で、
ちょっと悲しいことがあったりしたことも関係して
読んでみる気になった。
わるい話じゃないんだけど、
いやイイ話なんだけど、
ちょっと、次の展開が簡単に予想できてしまって、
そういう意味で衝撃がないというか、、、
読み切るのかな、ちょっとわからない。
「流血の魔術 最強の演技」は、
元新日(プロレスね)のレフリィーが書いた
プロレスの「仕組み」の解説書(暴露本?)。
サブタイトルが
「すべてのプロレスはショーである」
とあることからわかるように、
プロレスは格闘技ではなく、ショーである。
ってことが書かれているんだけど、
登場する人物は全部実名、
おまけに現役だし、
実際にあった有名な試合を例にとって「仕組み」を
説明しているもんだから、すごく臨場感がある。
ここまで書いちゃって大丈夫なのかなぁ。
と心配になってしまうし、
プロレス好きの子供には読ませるのかわいそうだから、
18禁にしてほしいなぁと思うし、
昔、興奮して見た試合、
これはリアルファイトだろうと思ったあの試合も、
そういうことだったの!ってわかって、
ちょっとショックを受けている。
「放浪の天才数学者エルディッシュ」は、
結婚も定住も就職もしなかった、
放浪の天才数学者エルディッシュの伝記。
放浪の天才画家山下清司の数学版ってところか。
「ペトロス伯父と「ゴールドバッハの予想」」
とは違って、こちらは史実らしい。
それにしても、天才数学者には、ホント、
異端児が多いんだなぁと呆れるやら感心するやら。
(短命も多いみたい)
こういう変わり者数学者の話(本)って、
もう何冊も読んだ気がする。
そしてどの本にも書かれているのが、
「数学者にはなれるものではない。生まれるものだ。」
という話。
そういうもんなんだ。
彼もまた数論が専門の学者で、本の中では、
いろいろな数論の話がでてきておもしろい。
例えば、今見つかっている一番大きな素数は、
92305×2の16999乗+3であるとか。
数字って、いじりがいがあるのね。

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