人間風車

2002/03/12(火)
【しょっぱい試合】

今日タクシーに乗っていたら、運転手さんが
「今日の証人喚問はホントにつまらなかったなぁ。
期待してたのに」
と何度も何度も言っていた。
(そうなるのなんて、わかりきってたじゃないの)
と思いながらも、
こうした文句どっかで聞いたことあるなぁと思ったら、
プロレスや格闘技のしょっぱい試合
(=つまらない試合のこと。
例えば、高田vsミルコ戦みたいなのね。)
に対する文句に似てたんですね。
もちろん鈴木宗夫は、悪い政治家だなぁと思うけど、
ぼくは世間よりいくぶん彼に同情的です。
だって、
ムネオハウスたってあのプレハブみたいな建物でしょ。
どこでどう金を引っこ抜こうと、
利権をちらつかせようと、
たかがしれてるでしょうに。
どっかの都知事が、
なん十億もかけて「はこもの」を4つもこしらえて、
その管理を親族が運営している会社に任せている、
なんていう話と比べたら、小さいと思う。
海外支援だって、北方領土やアフリカへの支援は、
東南アジアに対する支援の額に比べたら小さいと思う。
ともかく、彼のやったこと、それに彼自身は小さい。
(小さければ許されるのかって問題じゃないですけどね)
彼なんかより、うんと悪いヤツラがいて、
そいつらはしっぽを出さないでいるのでは、
なんて思うのは小説の読み過ぎかな。

証人喚問後、自民党議員がぞくぞく彼を非難しだした。
彼が田中真紀子と戦っているときは、
あんなに応援していたのに。
田中真紀子を撃沈させたので、お役御免というところか。
こういう日和見な姿を見ていると、ゲーム理論を思い出す。
ゲーム理論とは簡単に言うと、
人間の関係を「裏切り」か「協力」か、
単純にこの2つだとし、
互いが同時に「協力」なら、
二人とも最もだいぶ高い利益を得る。
また、両方とも「裏切り」なら、
二人とも少しだけ利益を得る。
しかし、一方が「協力」したのに、
一方が「裏切り」をした場合は、
裏切った方は、すごく高い利益を得、
裏切られた者、つまり「協力」しようとしたものは、
一切利益が出ない。
こういうルールを想定する。
そして、
このルールに基づいて高い利益を得ることを目的として、
相手に協力するのか相手を裏切るのかを決める。
こんな簡単なルールなのに、
実際に試してみると結構奥深いのですよ
(今なお、研究の対象となっているくらいですからね)。
1ターンでの「勝負」なら話は簡単ですが、
なんどもなんどもこうしたベットを繰りかえすとすると、
どういう戦略がいいのか
(例えば、毎回、毎回裏切るのがいいのか、
それとも裏切り、協力を交互に繰り返すのがいいのかなど)、
み極めるのはなかなか困難です。
政治家の世界を見ていると、
自分の利益を確保するための「協力」と「裏切り」が
繰り返されている感じがするので、
きっとうまい(生き残っている)政治家っていうのは、
ゲーム理論的にすぐれた戦略を持っているんだろなぁ、
有名な政治家の動向を解析したらきっとおもしろい
結果が出るんじゃないかなぁとか、
タクシーのひどい運転で胸焼けをおこしながら、
ぼんやり考えてました。

ps:
ゲーム理論では、
すでにいくつかの「強い」戦略が見つけ出されています。

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