人間風車

2002/04/02(火)
【DNA放出】

私たちは、本能的に自分のDNAを残したがっている。
ドーキンスなどは、私たち(の身体)なんて、
DNAを次の時代に送る乗り物にしか過ぎない、とさえ言っている。
てなくらい、DNAを残す、送るってことは、
私たちの最大の使命なのだ。
DNAを残すといったら、今までだと、
子供を作ってそこに乗せるってことしかできなかった。
しかしこの方式だと、パートナーのDNAも混ざるので、
純粋に自分だけのDNAではない。
種としてはそれでいいかもしれないけど、
個としてはあまりよろしくない。
しかし、現在では、DNAは簡単に取り出せ、冷凍保存ができる。
これで私たちは、自分のDNAを残すことについて、
時間的束縛から解放された。
自分の身体からたくさんのDNAを取り出すことは簡単なことだから、
ほぼ未来永久に自分のDNAを残すことができるようになった。
しかも、もう少しクローン技術が発達すれば、
従来のような、パートナーのDNAと合体(人工授精)による、
純粋でないDNAの復活なんてことなしに、
100%純自分として復活させることもできるようになる。
さてさて、時間的な保存が達成されたとなると、
次は空間的な保存も可能にしたいところだ。
今までだって、私たちは、
地球上の生息可能なあらゆるエリアにDNAをばらまいてきた。
その欲求の延長には、当然、他の星がある。
そして、ついに、DNAを宇宙にまで広げるチャンスが到来した。
てな、文脈で以下の本?を見ていると大変おもしろい。
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DNAスペーストラベル・キット ― チーム エンカウンター
(エンカウンター2001社)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4899760221
/ref=b_br_r_8_1/250-6933369-9791466
この本(プロジェクト?)は、こういうことらしい。
アメリカのEncounter 2001社が
中心に行っている壮大な宇宙プロジェクト。
あなたの分身であるDNAや、
あなたの書いたメッセージをロケットに積み込み、
宇宙へ発射しようというものです。
DNAは髪の毛を数本抜いて、専用の袋に入れるだけ。
メッセージは専用の申し込み用紙に自由に書いて頂ければ、
電子化して高密度ディスクに収めます。
これらを積載した宇宙船(セイルクラフト)は、地球軌道離脱後、
太陽風を利用して半永久的に宇宙空間を飛び続けます。
"誰か"に発見されるまでは・・・・・・。
その「誰か」とは、地球外生命体かもしれませんし、
未来の地球の科学者かもしれません。
もしかしたら、
ETや未来の科学者があなたのクローンを造ってくれる可能性も!
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キットボックスの内容
1. サンプル・スリーブ(髪の毛を入れる袋)
2. アーカイブ・フォーム(ロケットに積載するメッセージの申し込み用紙)
3. コスミックコール・フォーム
(パラボラ・アンテナで発信するメッセージの申し込み用紙)
4. 返信用封筒(上記三点を入れて送る)
5. ミッション・ログ(本商品の説明書)
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これを読んでちょっといいかもと思ってしまうのは、
こうした行いが、私たちの本能にかなっているからだろうか。
私たち地球生命だって、本当に地球で誕生したのかあやしい。
すでに、多くの隕石からアミノ酸が見つかっている。
ひょっとしたら、どこか遠い宇宙に住んでいた私たちの先祖は、
うんと昔に、上のプロジェクトのようなことをしたのかもしれない。
そして、その結果、
たまたま地球に不時着したDNAが、わたしたちなのかもしれない。
われわれは別として、昆虫らはそうじゃないかなぁ。
だって、あいつらが自分たちと同じ先祖から生まれたなんて感じ、
全然しないもの。

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