人間風車

2002/04/18(木)
【「テロメアの帽子」】

topicsの欄(このページの左)に
「テロメアの帽子」が出るという告知があります。
1年くらい前からちんたら描いていた絵本です。
1編8~11ページという短い話を9本
(なんという中途半端さ)描きました。
えっと、見かけはタダの絵本ですが、原作があります。
原作者は神様です。
と、わけのわからん説明はやめにして、
ぼくにとって、科学は、料理、石、
ボードゲームに並ぶ趣味なわけです。
んで、そういう本ばかり読むんですが、
例えば、遺伝子に関する本なんかには、
こういう話が出てくるわけです。
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ウィルスに犯されるというのは、
ウィルスが自らの
RNA(遺伝子)を宿主(細胞)のDNAに挿入し、
ウィルス由来の遺伝子だけを活性化させ(働かせ)、
細胞内で爆発的にウィルスを複製させることである。
つまり、細胞を自分(ウィルス)を作る
工場に仕立ててしまうってことですね。
しかし、まれに、DNAに挿入した後、
活性化を失ってしまう(眠ってしまう)ことがある。
こうなると、宿主のDNAに入り込んだまま、
遺伝する(つまり、子や孫へ受け継がれる)ことになる。
事実、我々のDNAにも、
そうしたウィルス由来と思われる
DNA部分がいくつか見つかっている。
//
こういう科学モノを読むときは、大概の場合、
グラフィッカルなイメージを抱きながら読んでいかないと、
なかなか理解できないんですけど、ボクの場合は、
グラフとか幾何学図形やチャートみたいなグラフィックが
浮かんでくるんじゃなくって、
キャラクターがなんかするみたいなイメージが浮かんでくるんです。
例えば、上のウィルスの感染の話では、
ウィルスが、屋敷(宿主細胞)に忍び込んだ
泥棒のような姿に見えてきて、
屋敷の中でお宝を物色しているうちに、
自分もいつのまにかお宝の一つになってしまう。
そんな物語を思い浮かべながら読んでいるんです。
というか、そういうイメージが浮かんできてしまう。
「テロメアの帽子」は、
遺伝子関係の本を読んでるうちに浮かんできた
イメージを絵本仕立てにまとめたものです。
(このウィルスの話は「溶けた泥棒」という話として載っています)
ですから、元ネタ?は遺伝子関係の科学的事実なわけです。
そういう意味では、
ちょっと変わった絵本と言うことになるかも知れません。
ただ、「絵本で読み解くバイオの世界」
みたいな科学をわかりやすく!みたいな本じゃないです。
そのあたり、微妙なんですけどね、
そういう啓蒙的な気持ちは全くないです。
あくまでも、ちょっと創作絵本(う~~ん、ひどい形容)です。

こういう、無機物を擬人化する
(命があるかのようにイメージする)っていうのは、
幼児に見られる感性であって、大人になってもそうだと、
ちと問題だというようなことを
心理学の本で読んだことがあります(涙)。

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