人間風車

2002/05/02(木)
【中土手】

午前3時半ごろ、
「ありえねぇ。東京都内でこれはありえねぇ。」
と呆然としてたあたし。
いつものように、夜のお勤めをしていたボクですが、
どうも今ひとつ調子が出ないので(GWでクライアントの締めが甘い!)、
そうそうに仕事をやめて散歩でもすることにした。
(どうも、後で考えたら、
NHKでやっていた散歩の特番が刷り込みになってたみたい)
先日来調子の悪い愛車のチェックもかねて、
お気に入りの公園、水元公園に行くことにした。
水元公園は三日月湖(たぶん)を中心とした公園で、
広いし(都内では葛西臨海公園についで広い公園なんだそう)、
造りすぎていないし、静かで、
人もいなくって(もっとも、いつもこんな時間に行くので、
人がいないのも当然なんだけど)、散歩にはもってこいなのだ。
いつもなら、金町側を20,30分歩いて終わるところなんだけど、
今日は調子が良かったので、池を一周してみる気になった。
(このときはまだ、曲がりくねった三日月湖の外縁の長さをなめてた)
スタート地点のちょうど対岸にきたところくらいで、
道が二つに分かれた。
一方の道の先は、車道につながっている。
もう一方の道の先は暗い森の中に消えている。
どちらに進んでもよかったんだけど、
より池に接している方ということで、後者の道を進むことにした。
道は舗装されていなくて、草むらの中の獣道だった。
街灯もないので真っ暗なうえに、夜露で足がツルツル滑って
歩きにくくてしようがなかったけど、
歩き始めた時点ではさほど気にもならなかった。
しかし、しばらく歩くと、道の両サイドは、
ボクの背丈くらいの藪になり、
藪の中のトンネルを歩いているようなあんばいになっってきて、
一気に歩きにくくなった。
しかも、気がついたら、池の反対側にも水が流れている。
どうやら、この道は、池と川に挟まれた道のようだ。
道というか土手のようだった(後で調べたら本当に土手だった)。
藪はどんどん深くなり、それに反比例して道幅はどんどん狭くなる。
狭いところでは2m、広くても3mしかない。
道の両サイドは、たいがいのところがストンと切り立っていて、
2m下くらいに水面が見える。
見える、といってもぼんやりとだ。
なんせ、街灯もないし、壁のような藪の中なので、ほとんど真っ暗。
月が出ててくれて本当に助かった。
おまけに夜露ですべるすべる。もちろん柵なんてないから、
ちょっと油断するとどっちかに落ちる。
道が土手の真ん中を通っててくれればいいんだけど、
たいがいの所では、どっちからの縁を通っているのだ。
そんな道?が延々と続く。
30分歩いてもまだ終わる気配がない。
ありえないでしょ、延々、池と川が土手を挟んで平行して流れてるなんて。
どんな地形なんだよ。
金町には橋はないんかい!と心の中で叫ぶ。
と思ったら、大きな木があるところで、さっと藪がなくなった。
そしてそこには、白っぽい大きな物体が、、、
次の瞬間、その中で、黒いモノがざざっと動いた!
(人間、ホントに驚いた時って、
声が出ないんだということを始めてしった)
なんと、段ボールの家とその住民だった。
向こうも相当驚いていた。
そりゃ、朝の3時半にここを人が通るなんて思わなかったでしょうけどねぇ、
こっちだって、こんな幅3mの土手の、
しかも藪の中に人がすんでるなんて、思いもよらなかったっすよ。
てなことで、延々、深い藪の中を歩いて、
1時間後、川と池をまたぐ橋に遭遇した。
(結局4軒の「家」に遭遇した)
そんなこともあって、この日は2時間半も歩いてしまった。
(帰るときにはすっかり明るかったもんね)
家に帰って、さっそくどんなところだったのか調べたら
「中土手」というところだった。

写真で見ると草も刈ってあるし、
道幅が広そうだが、実際には2~3mくらいしかない。

20020202_1.png
水元公園の全景。‥‥で囲んだところが、中土手。

20020502_2.png
中土手のアップ図。
それにしても不思議な地形。

ps:中土手にはマスクラットもいたんだ。
(かわいい、っていうかなにかわからん)

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