人間風車

2002/07/26(金)
【1回限りのセックス】

有名な話ですが、
アリやハチは、
分家すべく空に飛び立った羽アリ(オスとメス)が空中で交尾したのち、
オスは受精後即死に(笑)、メスは地上におり穴を掘り、子を産み、
その穴の女王様になるわけです。
驚いたのは、その後、穴の中で生まれる子というか奴隷?はみんな、
その空中セックスのときの子なんですねぇ。
このときの空中セックスは、1匹のメスと無数のオスがくりなす乱交で、
メスはたくさんのオスと交わるわけです。
精子の数で言えば数百万単位!の精子を受け取ることになります。
ただ、メスがセックスをするのは、この処女飛行の時1回のみ!
じゃあ、ハネムーンベイビーが数百万匹!っていうかというと、
そうではなく、受け取ったけど受精はしないんですねぇ。
どういうことかというと、
メスの身体には貯精嚢という精子を貯める袋があって、
処女飛行でゲットした数百万の精子は、
いったん、そこに貯められるのです。
んで、その後一生かけて、必要な時々に、
そこから精子を取り出して受精するという計画出産をするのです。
ちなみに、受精卵は全てメスになります。
分家の時などにオスが必要となるときは、
精子を使わないで産む(無精卵)とオスになります。
(オスの染色体数はnなので、
オスは母の1/2クローンということになる。ややこし~)
アリででは20年くらい生きるヤツもいるそうですから、
ずいぶんと長く大切に?使うわけです。
っていうか、精子の寿命ってそんなに長いのか。
(どうして、そんなに長いこと精子が「保つ」のかわからないらしい)
パパはそのセックスのあと、すぐ死んでしまってますから、
未亡人出産ってことですね。
全く昆虫のすることは不思議だ!と思ってたけど、
最近は、昆虫ばかりの話じゃねぇなぁってことになってきましたね。
この間、死んだ夫の(生前保存して置いた)精子を使って、
人工授精したなんて話がニュースになりましたが、
これなんか、理屈の上では同じですからね。
そのうち、結婚したらまず夫の精子を抽出し、それを冷凍保存しておく。
それをどのタイミングで利用するかは女性が決められ、
仮にそのとき夫が他界してたり、離婚してても、
彼との子供はいつでも作ることができるのよ。
あるいは、
恋人の精子をコレクションして、生涯、歴代のBFの子供を産めるのよ。
夫や恋人じゃなくったって、古今東西の有名人の子供だって産めるのよ。
なんてことになってしまうかもしれません。

なぜって、こうした多様な精子との受精、
自分の都合のいいタイミングに合わせた受精の方が、
子孫の繁栄(自分の遺伝子の繁栄)的に有利、
つまり生物原理に即しているからです。
それにしても、つくづく、オスの役割って、、、と考えさせられてしまう。
「人は死して皮を残す」という言葉があるけど、
将来は「オスは死して精子を残す」ってことになるのかしらん。

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