人間風車

2002/08/27(火)
【精子の数】

1回のアレで出動する精子の数は1億~4億匹と言われている。
以前から、どうしてそんな大勢が必要なのか不思議でしようがなかった。
よくいわれるのが、
競争に勝った優秀な精子だけが受精の権利を得る。
っていう説明だけど、これはおかしい。
陰嚢内で、精子同士が生存競争でもしていれば別だけど、
そんなぁことはない。
ただただ、作られて貯められる(使わなければ分解される)のみで、
精子の優劣を決めようなんて仕組みはない。
出撃!となれば、作られた順に出撃するのみであり、
出撃メンバーが選ばれているわけではない。
たしかに、「大海」を泳ぐ力、酸に対する強さなどは、
精子毎に優劣があるけど、
それはあくまで卵子にたどり着くまでの精子自体の能力であって、
肝心の持ち物(DNA)の優劣とは関係ない。
(また、最初にたどり着く、着かないは、
ほとんど運であるといわれている)
となると、いくらなんでも、
1億匹が出撃する必要はない気がする。
ひょっとすると、100匹作るのも1億匹作るのも、
さしてコストが変わらないのかもしれない。
(たしかに精子の構造は簡単だ。
片道の燃料を積んだ特攻機みたいなモノだ)
だからといって、宇宙一倹約家の神様が、
そういう無駄なことをするとは思えない。
(実際に、10%程度の数でも十分に妊娠できるらしい)
じゃあ、どうして1億匹も一斉に出撃させる必要があったんだろう。
とず~~っと不思議だったわけ。
ンで、最近読んだ本で、
なるほど!それはもっともらしいというアイデアにでくわした。
精子は、身内の競争のためにあんなにたくさん出撃するわけではなく、
他のオスの精子との戦いに勝つためだというのだ。
といっても、我々人間では、よほどのことがないかぎり、
他のオスの精子と1人の女性の卵子を奪い合うなんていう状況はない。
(考えるだにおそろしい状況!)
これは、どうもまだ我々の祖先が水中にいて、
メスが産んだ卵にオスが精子をかける、
そんな時代のなごりだというのだ。
たしかに、鮭の産卵のシーンとかを見ていると、メスが産卵するやいなや、
たくさんのオスが我先にと精子をかけている。
そんな場合、自分の精子が勝つためには、
「物量」に頼らざるをえないだろう。
(一瞬のできごとなので、個々の精子の能力が関係するヒマがない)
そうした戦略のなごりだという説だ。
魚、あるいは両生類の時代のなごりが、そのまま残っているものなのか、
そのあたりはちょっと???だけど、
他のオスの精子との競争のための対策であったというのは、
なるほどなぁと思った。

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