人間風車

2002/12/03(火)
【合体】

エニックスとスクウエアが合体して、
日本最大のゲーム制作会社ができた。

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再編じゃなくって、攻めの合体らしい。
ゲーム業界は今や斜陽産業といわれており、
売り上げ高は下がる一方である。
こうした環境がおもわしくない状況の中で、
巨大化するというメリットはなんなのだろうか?
銀行なんかも次々に合体しているところをみると、
なにかしらのスケールメリットというのがあるんだろうけど、
よくわからない。
っていうか、自然界では、環境がやせていくると、
だいたい小型化のほうに進む。
恐竜のように小型化できなかったヤツラが滅ぶことになっている。
身体を小さくし、維持費を少なくし、
環境が回復するまで低コスト、低リスクでしのぐ、
生物というか神様のストラテジーはだいたいそうなっている。
ゲーム業界は、大きく分けると2つのスタイルがある。
内部に制作部隊を持たず、プロデュース業に徹する会社と、
企画から制作、販売まで全ての機能を持つ会社。
エニックスは前者の代表選手であり、
スクウエアは後者の代表選手である。
前者は、制作部隊の維持コストがいらない。
そのかわり、いつまでたっても制作のノウハウや技術は蓄積しない。
後者は、制作部隊の維持コストがかかるが、
すべて自社内で回せるので、
効率よくやれば外注よりは制作費は安くつくだろうし、
ノウハウや技術も蓄積していく。
どちらのビジネススタイルがよいのか、よく議論の対象になっている。
その両者がくっついたのだから、驚きだ。
余計なお世話だろうけど、イマイチよくわからない。
ただ、DQもFFも持っているという、とんでもない会社になるのだから、
今までのハードを提供してきた会社にアドバンテージがあったのが、
ソフトを提供する(だけの)会社にアドバンテージが移行するという
相転換が起こるのは間違いなさそうだ。
ソフトだけを提供する会社にとって、
今のようにハードが入れ替わっていくことは百害あって一益なしだから、
そういうハード競争に
歯止めがかかるというメリットは期待できるかも知れない。
ただ、巨体を維持するために、
限られた売れるソフトだけが提供されていくという巨人病の心配もある。
何が売れるかわからない時代、
商品種を少なくすることは最終的にはリスクが高いこととなる。
種の単一化もまた生物の戦略に反している。

ムームーの小物達#13 眠るアイボ

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