人間風車

2003/02/20(木)
【下には下がある】

一つ前のプロジェクト「く●●た」
(まだ発売されていない)について、
やっかいな話が持ち上がっているという知らせを受け、
本日緊急ミーティングとあいなった。
事前にスタッフから、
「もう、無茶苦茶な話なんですよ」
「森川さんの方から、無理ですと言ってください」
的なネゴネゴをさんざんされていたので、
重い気持ちを抱えてのミーティングとなった。
どういう話か、例によって具体的には書けないんだけど、
ようは、こういうことのようだ。
マスターアップ直前である「く●●た」が、
思いの外、関係者の反応が良いこともあって、
パワーアップさせるべく、
新たにネットワーク機能を付加せよという話だ。
ベータ版承認も終わり、バグも残り少しとなった時点で、
本体に新たなプログラムを追加するという話なので、
素人目に見てもリスクの高い話だ。
さらに、
それらのアイデアは以前こちらから提案していたアイデアであって、
その時は、もろもろの事情で却下されたアイデアである。
そのため、苦肉の策で代替案を盛り込んだため、
そのアイデアが復活するとなると、
この代替案との相性も問題になってくる。
だいたい、そんな話だ。
なんで今頃そんなリスクの高いことを!という話である。
んが、その話を聞き終えたとき、
メールやチャットで悲鳴をあげてたメンバーには申し訳ないけど、
なあんだそれだけかぁとしか思わなかった。
だって、
そのアイデアを実装するための作業時間を考慮して、
締め切りを延ばしてくれるんだよ。
そのアイデアを実装するための追加作業の対価を払ってくれるんだよ。
なによりも、
そうしたアイデアについての協議の場が設けられ、
そのアイデアについて意見がいえて、
しかも決定権は我々制作者サイドに与えられたんだよ。
別にこのアイデアをやれってゴリ押しされているわけじゃない。
しかも、
そのアイデアは確かにゲームを一段とイイものにするアイデアだし、
その実現に向けてプロモも協力してくれるっていうんだよ。
軽い、軽い。甘い、甘い。
簡単、簡単。正しい、正しい。楽しい、楽しい。
はっきりいって、今のボクにはトラブルのうちに入らないね。
普通。いや、むしろ天国にさえ感じるね。
想像してみてほしい。
そうした難儀が日替わりでやってくることを。
しかも、期限も予算の余裕もない。
知らないところで決まり決定項として降りてくる。
アイデア自体もどうかと思うものがおおい。
毎日毎日ギリギリのところでクリアしても、
そんなことはなかったかのように、
あくる日目が覚めるとまた、次の難儀メールが届いている。
そんな恐怖の日々を想像してみてほしい。
それでも人間、生きているんだよ。働いているんだよ。
荒れ狂う激情の荒波の下には、
静かで冷たく暗い深海があることを初めて知ったよ。
ほうら、少しは自分の不幸は小さく見えてきたでしょ。
ほうら、むしろ自分は幸せなほうかもしれないと思えてきたでしょ>F君

ムームーのまかない#17
クリームシチューともう一品(なんだろ)、パン
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