人間風車

2003/05/21(水)
【山東料理】

ほぼ日「食い道楽部」の面々とま
ぼろしの中華を食べに済南賓館へ行った。
山東料理という、
今では中国でも作り手がいない
古いタイプの中華料理を出してくれる店で、
老夫婦できりもっている。
古いタイプの料理なので調味に砂糖やオイスターソースなど
近年の調味料や人工調味料は使われていないらしい。
(甘みは、漢方でおなじみの甘草、
水あめ、はちみつなどで出すようだ)
この老夫婦が、
山東料理を作れる世界最期の料理人っていう、
バックストーリーはOKな店なわけだ。
絶滅動物ならぬ、絶滅料理なのだ。
こうした店が(近所の)四谷にあるというのに、
運命を感じずにはいられなかった。
ただ、この古いスタイルの料理は
今日中国でも廃れてしまっているわけだから、
現代人には合わない味に違いないと思って、
メンバーとは「今回は、
文化人類学的意味あいの集い」と覚悟していったが、
拍子抜けするくらいおいしかった。
特に甘みは、砂糖のようにエッジの立った甘みではないが、
こちらのほうが食材と相性がいいとおもった。
(ま、ぼくが甘いもの嫌いってのもあるんだろうけど)
それはそうと、前菜のふきの醤油付けが出たとき、
店の人が「これは1500年前からあったものです」
という説明に、
「ずいぶん古いんですねぇ(腐ってないのかしら)」
と感心していたAさん。
目の前にあるふきが
1500年前に作られたわけじゃないですからね。

« 壁のぼり | | 鎖国体質 »