人間風車

2003/09/01(月)
【ドキュメンタリー】

最近見たドキュメンタリーを2本紹介。
1本目は「」。
Aは、オウム真理教の改名後の集団「アレフ」の頭文字だ。
んで、内容は、オウムの実体というか現状というか、
なんでみんなまだ信者なの?っていうあたりを広報部長の
荒木浩へのインタビューを中心に追ったドキュメンタリーだ。
マスコミがさんざんやっていたような、
安易なオウム非難ではなく、マスコミや公安やアレフに対して、
平等な視点にたって見ているあたりがすばらしい。
ゆえに、三者とも、どいつもこいつもというのがよくわかる。
当たり前だけど、
こういうマスコミまで「平等に見ている」作品は、
テレビなどでは放映されないので、買って見るしかない。
さらに、オウム残党の「出口」を塞いでしまって、
ゆえに彼らをオウムに固執させてしまっている、
我々「一般市民」っていうヤツへの批判も感じ取れる。
このドキュメントを見ると、
荒木浩などはアレフは間違っていると
もうわかっているのだなぁと気が付く。
彼らにはしっかり責任をとってもらう必要があるけど、
その後には、彼らがこちらに戻ってこれるように、
後ろのドアを開けておいてあげなくてはいけない。
「こっちに来るな」だけでは、
彼らはまた危ない集団になりかねない。
とまあ、骨太なドキュメンタリーなわけです。

2本目は、「神様の愛い奴」。
ゆきゆきて、神軍」の奥崎健三のその後です。
といったら即「ああ、見たい」というくらいの
人にしかお勧めできないドキュメンタリー。
っていうか、あまり見ない方がいいかもというドキュメンタリー。
狂気とか非日常とかリアリティーとか真実(同じか!)とか
煩悩とか妄想とかエロとかグロとかそういう言葉が
全て陳腐に感じられるような作品。
自分からこれだけ遠い「現実」って、
身近なフィクションより遙かにウソっぽく、
かつエンターテインメントなんだとビックリ。
奥崎健三の「思いつき」のおかげで、
おそらく監督も予想していなかったような
エンターテインメントに仕上がってしまっている。
見終わった後バルザックの
「人間喜劇」のことがすっと頭に浮かんだ。
と同時に、何故か、自分の老後が急に心配になってしまった。
(50を過ぎたら結婚しようと思ったくらい)

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