人間風車

2003/09/30(火)
【辞任劇】

原監督の辞任劇を見ていると、
自分の春先のいやあな思い出が重なって見えてきて、
ちょっと辛い気持ちになる。
チームで行なう作業である以上、
全てが満場一致で進むなんて事はあり得ない。
どこかで誰かとぶつかる。
それはそれで仕方がないし、
そういう化学反応の中からしか生まれ得ないアイデアさえある。
しかし、ただただ不毛で未来のない衝突というのも少なくない。
(どちらが悪いとか低脳とかではなくても、
哲学が大きく違うと着地点がないものなのだ)
そんなとき、
きっと原監督もそうだったと思うけど、
そういう不協和音が、
ファン(ユーザー)や
選手(スタッフ)に伝わってしまうのが何より怖い。
それだけは見せたくない。
絶対見せるべきものではないとさえ思う。
しかし結局、まじめにやればやるほど、
衝突の火花は激しく散り、言葉や表情を繕う余裕もなくなり、
周りに伝わってしまうところとなる。
そして、そのことで、衝突したこと以上の自己嫌悪に陥る。
チームを一つにまとめ上げられない、
衝突相手から信頼されない、
リスペクトを得られない、
自分の力量のなさがつくづくイヤになる。
衝突相手への不信、
自信の喪失、
ファンやスタッフへの罪悪感が重なると、
自分がここで引けば、という結論しか考えられなくなる。
(実際、一方が引けば、ことは進むことは進む)
きっとここ数ヶ月の原監督の気持ちって、
そんな感じじゃあなかったのかなぁ。
しかし、引いたところで気が晴れるわけではない。
敗北感と喪失感と罪悪感と自己嫌悪がつきまとう。
追い打ちのように、ファンやスタッフからも失望した、
ひきょうだ、弱いときつい言葉をもらうことになる。
なぐさめや同情が欲しいなんて甘い気持ちははなっからないが、
この追い打ちはかなり効く。
そんな心情を理解もしないで、
「あれは人事異動だ」と言える
巨人のフロントの人間性が信じられない。

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