人間風車

2003/10/27(月)
【ゼロ発注】

『くまうた』は、パブリッシャーにもプレスにも
(いち早く体験してくれた)ユーザーにもそこそこ評判がいい。
じゃあ売れるかというと、これがそうはいかない。
上の流通の要にはショップがある。
残念ながらというか案の定というか、ショップの反応がにぶい。
あるショップ店長が書いている日記の中で
久々に面白いのが出たので「ゼロ発注」にはしなかった。
とあった。
うれしい反面、今の市場というかショップの現状って
そんなんなんだとガッカリする。

残念ながら、
映画が上映映画館の数でヒットするかどうか決まってしまうのと同じで、
ゲームもショップの注文数でヒットするかどうか決まってしまう。
映画なら単館上映×ロングランなんていうヒットスタイルもあるが、
ゲーム市場ではそれもない。
今の世の中、遊ぶアイテムはいっぱいある。
店までいって、そこになければ注文してまで買いたい、
なんてことはそうはない。
店にしても、売れ切れ(逃げ切り)ゴメンとしたいので、
再注文はしない。
バックオーダーに対して1週間で反応できるとした、
PS1立ち上げ時のうたい文句は完全に形骸化している。
現実は、ショップが仕入れ分売ったら終わりなのだ。
ということでショップの反応の悪いソフトは、
届いて欲しいユーザーの手に届く前に、
終わってしまうのだ。
売れようが売れまいが、ボク的にはどうだっていいんだけど、
次のヘンなのが作りにくく(通りにくく)なるのがいやなのだ。
このまんまじゃあ『こぐまうた』も『さるうた』も
『うまうた』も作れなくなる。
ユーザーの手に渡り、ユーザーの評価でもって売れた、
売れないを判断されるなら納得できる。
しかし、それ以前の判断、
しかも到底ユーザーの嗜好を反映しているとは思えない判断でもって、
終わってしまうのは悔しい。
何度も何度も同じ悔しい思いをするっていうのもまた悔しい。

パブリッシャーもプレスも
ユーザーも今までのゲームに飽き飽きしている。
目新しい遊びをほしがっている。
(元来、遊びというものは飽きるものなのだ)
なのに、ショップでは、
今まさに売れているモノ、その亜流が歓迎される。
何度も書いているけど、
買い取り制、
衝動買いするには高すぎる遊び道具なのが主な原因だ。
将来の心配より明日の心配をしなくてはいけないくらい体力がないため、
市場の豊かさがなくすことは、自分の首をしめていることなのだ
とわかってはいても、対処できない。
そんな状態なんだろう。
乱獲を繰り返せば資源がなくなり、
将来的に生きる道がなくなるとわかっていて
獲りすぎてしまう漁師に似ている。
しかし、危惧される未来はそんな先じゃない。
来年かもしれない。
単調な品揃えに、ユーザーはどんどん離れていく。
こうしたショップの反応に対して、
パブリッシャーも別の流通のあり方を模索している。

ショップばかりの問題ではなく、
自分たちも考えないとダメなんだろう。
ホントは値段を3800円までさげてほしい。
お試しもしてほしい。
パッケージを見ただけで5800円出せ!はひどい商売だ。
ゴージャスなオープニング・ムービーとか作っていないで、
その分の予算をお試し版を作るのに回すべきだろう。
(※『くまうた』にはゴージャスなオープニング・ムービーはありません)
遊んだ分課金なんてのができるとなおいい。
本屋で買えるようにもしてほしい。
などなど、考えないといけない(ボクじゃない、もっと偉い人たちが)。

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