人間風車

2003/11/10(月)
【自前主義】

『<ネコ・スキャン』
かわいそうでもあるが、カワイイ
●<金曜日のワークショップで『くまうた』は大変受けた。
技術的なこと云々より、
いちゲームとして受けてたのがちょっと気になるけど、
ま、いいことなんだろう。

講演の後、自然言語を研究している人やら
音楽の自動生成を研究されている人やらから、
いろいろなアドバイスやアイデアをうかがった。
どれもナイスなアイデアだったけど、
今では遅すぎる「プレゼント」なのが残念。
それにしても、やはりゲーム業界は閉鎖的すぎる。
なんでも自前で作ろうとしている。
その昔ビデオ・ゲームは、
ありものの技術を寄せ集めて作られた、後発的遊びだった。
だから、すでに外界から技術や知識を取り込んでいた。
現在、ゲームは他の分野と競合するまでの
先端技術の集積となっている。
ほおっておくと外界の知識も技術も「取り込む」ことができない。
意識的に取り込もうとしないと入ってこない。
しかし、そういう努力はあまり見受けられない。
ゲームで使われる統計的技術やAI的技術、
その他の技術についての基礎研究は
情報処理系の研究者の方が一枚上手だ。
仮にゲームの設計者に、
同じ能力があって同じ結論に帰結したとしても、
研究者が必要とした同じ時間が必要になる。
ならば、技術の提供を受けた方が
その分だけでもコスト安になるはずだ。
(少なくとも、失敗のリスクを負う必要がなくなる)
我々がコストを掛けるべき点は、
表現したい内容を具現化する工学的手法を
「探す」ことであり「応用」することであり、
それを「開発」するこではないはずだ。
その点、研究者の方が考え方が合理的であり、
素直であり、研究熱心だ(当たり前か!)
ぼくですら、何度も学会に呼ばれている。
が、逆にゲーム業界が情報学系の研究者や心理学者、
言語学者を呼んだことがあるんだろうか。
今の情報処理や探索の技術、
それに自然言語研究などがどのくらいまでいっているのか、
ゲームに使えそうなネタはあるのか、
そのあたりちゃんと研究しているのだろうか。
自前主義は、ある意味、おごりであるはずだ。
と、いった誰に言っているんだ>おれ

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