人間風車

2003/11/14(金)
【冷凍精子出産】

今日発売の「ファミ通」で『くまうた』は「殿堂入り」しました。
といっても、ゲーム雑誌を読まない人にはなんのことやら
さっぱりわからないと思うけど、
要するに、
最もメジャーなゲーム誌でのゲーム評で、
イイ評価(40点満点32点)をもらったってーことです。
最初にその話をきいたとき、関係者全員が、
喜んだというより驚いたってあたりが、
このゲームのなんともヘンなところであったりはする。
ちなみに、最近、クマが住宅地に現る事件が多発していますが、
『さるゲッチュー』発売時にサルが逃げ出した事件と、
『くまうた』発売間近にくまが町に出没した事件は、
一切関係ありません。
(あれ、誤解招く言い方?)

凍結精子出産認められず。
生前に凍結保存した夫の精子でもって、
受胎出産した子は「認知」されないとの判決らしい。
法律で、夫がなくなった場合、
その日より300日以内(十月十日ってことか)
に生まれた子でないと認知されないらしい。
そうした法律ができた時代には、
冷凍保存した生前の夫の精子で受胎するなんてこと
が起こるなんて、夢にも思わなかったことだろう。
命を操る技術革新の速度と
そうした技術に対する我々の判断力の成熟速度が、
全く同期が取れていないことこそが問題だ。
また、精子が夫婦の「財産」なのか、
あるいは夫の「体の一部」なのかあたりの判断も問題だ。
夫婦間の「財産」なら夫の死後、
精子は妻が受け取れる(自由に使える)ことになる
だろうし、「体の一部」なら夫婦といえども利用は不可なはずだ。
もし夫婦の「財産」なら、子供達も受け取る権利があるとか、
相続税がかかるとか、そんな話も出てきたりして。
実際に、アメリカではすでに、
1度目の結婚をしている際にに残した冷凍精子を
2回目の結婚の際(夫が死んで、妻が)使おうとしたら、
精子は1回目の結婚の時の夫婦の「財産」であるから、
前の妻にもそれを受け取る権利があるとして、
実際に分け合ったなんて話もあるくらだい。
ややこしいか怖いとか思う以前に、
受胎に関してのこの「男の不在」ぶりが
寂しいと感じる男はぼくだけだろうか。

ちなみに、精子を保存しておいて徐々に使うということは、
昆虫界ではよくあることです。
例えば、ある種のシロアリのメスは、
巣立ちした際に一度にたくさんのオスと交尾をして、
その時「ゲット」した精子を体内に蓄え、徐々に受精させていく。
つまり、子供はたくさん生むけど、交尾は1回のみ!

こういう事を言うとまた気味悪がられるけど、
ぼくも精子保存はしてみたい気がしないわけではない。
しかも、保存後は、
takefreeでいいやなんて思っているのはヘンか。
(ゲームもセックスも
自律生成がいいと思っているってことかな>おれ)

精子や卵子、つまり自分の遺伝子が、
自分の全存在(体)とは関係なく
独立した存在として、容易に残せるようになった時代は、
自分とは何なのか、生きているとは何なのかなど
ややこしい問題をぼくらに投げつける。
そして、そのことはどう生まれるかだけでなく、
どう死ぬべきか(安楽死など)という問題にも関係してくる。
自分の遺伝子が残っていることと
自分が残っていることの違いとは、、、などなど。

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