人間風車

2004/08/11(水)
【今日のお仕事】

Yの真実
そういやあ、
なんで人間の半分がオスである必要があるんだろう。
数字的には、1人の男性の1回の射精で、
全日本の女性を妊娠させられるというのに。
(1回の射精で1億の精子が出動する)
それは、性決定遺伝子がY染色体上にあるから、
確率的に1/2になるのじゃっていうのはわかるんだけど、
他の遺伝子同様、優勢劣勢の判定で、
たとえば、
AAならオス、Aa、aaならメスということでもよかったはずだ。
(実際、性決定遺伝子を他の染色体に移し替えてもうまく発現する)
これなら、オス1:メス3の割合になる。
オスとメスの個体数が1:1であるのは世の常ではなく、
メスが圧倒的に多いもの、
ある一時期だけオスが生まれるもの、
あるいはある条件でメスがオスになるものなど、
いろいろなタイプがあり、
精子の数も1回100程度というものまでいる。
(上は30億なんてのもあるんだけど)
と考えると、
なんで人間の半分がオスである必要があるのか、
わからなくなる。
一夫一婦制だから1:1なのではってのは逆で、
1:1なので一夫一婦制にしたと考える方が正しそうだ。

今日もまた会社に入らないまま、
フレッシュネス→ジョナサン→モス→ジョナサンで、
延々と本を読む。
と書くと、
おそらく世界で2人くらいが
「まだそんな段階かい!」
と怒ったり嘆いたりするでしょうけど、
ちょっと正確に読み直さないといけない事情が
発生したのでありました。
(なんで俺がっていう思いも抱きながら)

ここ10年くらいで、
(性行動をDNAレベルで調べることができるようになり)
動物の性行動の理解に大きな発見があったということは、
逆に言えば、
まだしっかりとした定説として

落ち着いていないということでもある。
仮説の域をでないものも少なくない。
仮説は仮説でいいのだけど、
少なくても科学的な考察が背景にあっての
仮説であってほしいのだけど、
残念ながら、
パルプ雑誌から抜き出したような「ネタ」を
背景にたてられた仮説もある。
研究が本職の科学者が書いた本は、
彼の仕事への愛と責任と保身のために、
そうしたいい加減な「ネタ」を
取り扱うことはない(と思う)が、
執筆業をメインにしていこうと思われる研究者には、
読者サービスおよび営業的観点から、
少し筆が滑ってしまうことが多い。
ライアル・ワトソンやカール・セイガンしかり)
しかし、そういう「ネタ」も彼らのすばらしい文書力により
我々一般人には、科学的な「真実」との違いを見極めるのは
とても難しいものになっている。
おまけに(というか当たり前なんだけど)、
そういう「ネタ」のほうが断然おもしろいのだ。

自分が科学ネタを扱うとき、
基本的には、
「素人なので厳密に正確でなくてもいい」ことを
最大のアドバンテージと考えているけど、
そうはいっても、
仮説だとしても、ある程度の科学的な根拠がある。
くらいの保証があるネタだけを紹介したい。
てなくらいは死守したいと思っている。

というわけで、今まで読んだ本の中で、
ある本では「真実」として紹介されている話が、
ある本では「まったく科学的な根拠がない」と
指摘されているネタがいくつかあるので、
そこらあたりを比較検討しているわけだ。
(だから、なんでおれが、、、という思いもわいてくるわけ)
科学書では、同じネタが扱われていることが多いので、
ある意味比較しやすい。

科学的な知識が足りないので、
そちら方面からのジャッジはできないので、
1つは、原本が書かれた年代、
1つは、著者の肩書き、
もう一つは、本がターゲットとしているだろう読者層、
そういう情報からあれこれ独断で査定しながら、
シロクロつけているわけだ。
(従って、間違っている可能性も大いにある)

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