人間風車

2005/02/08(火)
【取引】

よく映画で人質と身代金を交換するシーンがある。
「先に金を渡せ!」
「いや、人質が先だ!」
というやりとりをしている。
単純にいえば、先に要求を受け入れた方が急激に不利になる。
だからこそ、両者の立場に有利不利がない限り、
こういうやりとりはなかなか成立しないのだ。

ネット取引はとんでもなく御盛んであり、
ネット詐欺問題が連日報道されている。
ネットでの取引の場合、お互いがどうしても匿名性を帯びる。
住所はでたらめに書けるし、
メアドなんていくらでも手に入る。
電話も電話代行業に頼めば、逃げるまでの期間くらいだませるし、
銀行口座ですら簡単に買える(下手をしたらネットで買える)。
ユーザーによる評価はかなり有効だが、
これすら、長期的計画的に偽ろうとすれば簡単だ。
例えば、小さなアイテムを
何度も迅速に手配して評価点を得た上で、
大きなアイテムの売買でだますとか。
ただ、これは売り手も買い手も同じなので、
一見立場は均衡のようだが、
大概の場合、買い手が先に代金を振り込むことになるので、
この時点で有利不利が出てしまう。
少々面倒でも第三者を立てて取引をするのが一番だ。

てなこととは関係なく、
使っているハブが欠陥品で回収対象であることがわかったので、
さっそく交換してもらおうと連絡をしてみると、
「まず、回収対象品を送れ」ということだ。
さすがに回収されっぱなしで代替品が送られてこない的な
問題は起こらないだろうし、
だいたい欠陥品なので取られても痛くないのであるが、
これは困る。
なぜなら、
複数のコンピュータをハブでつないでいる環境で、
ハブがなくなる生活なんてありえない。
先にハブを送り返してしまったら仕事が出来ないわけだ。
そこで、
「先に代替品を送ってほしい」と頼んだのだが、
「いや、まず、回収対象品を送れ」とらちがあかない。
確かに、あちらにしてみれば、
こちらが本当に回収対象品を持っているかの確認はできない。
シリアル番号を通達するのだけど、
それでも100%の保証にはならない。
架空の請求で代替品をせしめられる危険性があるわけだ。
ということで、
「まず、回収対象品を送れ」ということになる。
これは一見公正でまっとうな言い分に思える。
しかし、こうしたやりとりでどちらにも道理があるってのは、
どちらの立場も同じである場合に限る。
今回の場合、欠陥品を売った相手と
それを買ってしまったこちらでは立場が違う。
あちらが代替品をせしめられるリスクを回避して、
こちらが代替品が届くまで不便をしいられるというのは、
どー考えたって公平ではなし、リスクを負うべき立場が逆だ。
どうしてもリスクを負いたくないのなら、
直接交換に来ればいい話だ。
と思うんですがどーでしょう。
(という旨の抗議を出した)

と書くとハブのことを知らない人は、
さぞ高額商品に関するやりとりなんだろうと思うかもしれないが、
販売価格で5000円にも満たないアイテムである。
下手をすればこちらとのやりとりをしている人の人件費で、
相殺されてしまいかねない値段のアイテムである。
そこらへんのことも考えてほしいもんだ。

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