人間風車

2005/02/28(月)
【脳の深いところにヒットするモノ】

PC出身のゲーム『ズーキーパー』は、
パズルゲームとしては欠陥仕様である。
というのが森川的持論なんですけど、
それに対して
「え?でも、おもしろいじゃない」
という反論をいっぱいもらいます。
それに対する直接的な返答は、
「仕様的には欠陥だけどおもしろい」
「おもしろければ、欠陥だろうとなんだろうといい」
「逆に、おもしろくなければ、完全な仕様でも意味がない」
です。

どこが欠陥なのかと思うかを説明する前に、
このゲームを知らない人のために簡単にルール説明。
画面には縦横たくさんの動物が整然と並んでいます。
左右あるいは上下に隣り合う動物を2つ選ぶと
2体はくるっと位置が入れ替わります。
こうして同じ動物が3体以上、左右あるいは上下に並ぶと
並んだ動物が消え、得点がもらえます。
各ステージの必須得点まで達せればステージクリア。
逆に、
くるっと位置を回転させられる動物がいるのに、
それを見つけれなかったら、ゲームオーバーです。
で、問題となるのは、
場合によっては、どうがんばろうと、
3つ揃えられない状態が発生することです。
こういう状態になると画面がクリアされ、
また1から始めることになります。
(得点はもらえるのですが)
つまり、
どこかに1つ回転させれば3つ以上揃う動物がいる。
それを探しなさい。
が唯一絶対のルールでありながら、
どこかに1つ回転させても3つ以上揃う動物がいないことがある。
という状況がかなりの確率で発生してしまうわけです。
パズルは解を求めるゲームであるのに、
その解がない場合が発生するということなので、
これは仕様の不全だろうと、そう思うわけです。

でも、かなりおもしろいわけです。
そこがおもしろいです。
つまり、パズルゲームでありながら
ルールの面白さではない面白さがある。
理屈的な快感ではなく、生理的な快感がある。
これが今のボク的にはとても興味深いわけです。
生理的な快感とは、
画面がどんどんきれいに(0クリア)なっていくとか、
プチッと押した音と感触が気持ちいいとか、
色や形がきれい、音楽が気持ちいいとか、
動きが気持ちいいとか、テンポがいいとか、
そういうことです。
『ズーキーパー』のそれがどれに当たるのかはわかりませんが、
きっとそういう何かに当たっているんでしょう。
そういう生理的な快感に直接響くものってなんだろう。
そもそも、生理的快感ってなんだろう。
ってあたりは今とっても興味があって、
そういうレベルの所に突き刺さるモノを作りたいと
非常に思っているわけです。
快感じゃなくっても、
恐怖や怒りや悲しみのような不快感でもいいんですけどね。
ともかく脳の深いというか古いところに、
直接ヒットするものが作ってみたいわけです。

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