人間風車

2005/03/15(火)
【ライブドアvsニッポン放送】

それにしても、ニッポン放送のやろうとしている
「焦土化作戦」は大人げない気がする。
日本放送とフジテレビのトップは、
親の決めた縁談に反対して、
どうせかなわぬならと無理心中を図るカップルのようにさえ見える。
一方、
ホリエモンは「合理的」にニッポン放送を買収したわけだから、
今更「友好的に提携しよう」なんて言わないほうがいい。
「合理的に提携しましょう」と言うべきだ。

しかし、今回の事件はおもしろい。
まずもって、3人のキャラが立っているのがいい。
血気盛んな若者と義と礼を重んじる老人という対立もおもしろいし、
基本的にみんなイイヤツというのがいい。
また、株の世界ってのが知らないルールがいっぱいあり、
意外とゲームバランスを保つようなルールになっているのがおもしろい。
(でも、どうやら株取引は、パワーゲームであるみたいだから、
ゲームデザイン的にはよくない気もするが)
「そんな手があるのか!」といろいろな作戦がでてきておもしろい。
なんかできのいい社会派ドラマを見ているみたいだ。
はっきり言って、フジテレビのどのドラマよりおもしろい!

今回の一連の仕掛けは、
どうみても、ライブドアの仕掛けが正しく、
ニッポン放送チームの仕掛けは間違っている。
前半はもうどう見たってライブドアの勝ちだろう。
ただ、
人間は正しい、合理的っていうだけじゃ生きていない気もする。
好きとかおもしろいとか気持ちいいとか、
そういうものも大事な要素だろう。
ホリエモンが勝ち抜いてきた業種は、
合理的で正しければ成立する世界だったのかもしれないけど、
ニッポン放送やフジテレビのような文化事業は、
そういうものだけでは成り立たないだろう。
機械がコンテンツを作っているわけではなく、
ウエットでナイーブで不合理な人間が作っているわけだから。
ということで、後半戦(これから何年か先)は、
ライブドアが苦戦すると思う。

ともかくこんなおもしろいモノをタダで見せてくれるわけだから、
ライブドアには感謝しなくてはならない。
たしかにこうした事件をライブで公開してしまう
(しかも展開のテンポがいい)ってあたりは、
さすがインターネット事業者だ。

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