人間風車

2005/05/12(木)
【それを聞く者がいなかったとして】

靖国神社参拝をやめたら、一番困るのは、
中国っていうか共産党であり、
韓国っていうかノムヒョン大統領
じゃないだろうかと思うわけです。
何ゆえ、あれほどまでにかたくなに
靖国参拝をするのかわかりませんが、
(戦没者の慰霊なら、他にもいっぱい手段があるはず)
いくら円借款をしようが、謝罪しようが、
靖国参拝一発で「行動で示せ」と言われてしまうわけだから、
これほど国に損を与える、つまり国民の血税を無駄にする
パフォーマンスもそうない。
つまり野党にとっては、
「歴史認識の違い」なんてわかりにくい理由からじゃなく、
銀行再生のときと同じく
「あなたの税金を使われているんですよ」
とつっこめるわけなので、
本来なら一番おいしいネタはなずであるが、
郵政民営化問題なんかを見てても、
完全に日本の国政は野党いらずになってしまっているので、
なんというか、あいたたな感じだ。

「それを聞く者がいなかったとしても、
森の中で倒れた木は、音を立てるだろうか? 」
誰の格言だったか忘れたけど、いい「問題」だと思う。
量子力学的に解釈すれば、きっと、
音を立てる状態と
たてない状態が確率的に重ね合わさって存在している。
誰かが聞くまではそのどちらでもなく、
誰かが耳をすませた瞬間、音を立てるか立てないか決まる。
っていうことになるんだろう。
アリストテレスなら聞く者の存在にかかわらず、
木は音を立てるか立てないか、
いずれかに決まっていると言うところだろう。

俺がその木だとしたらどっちだろう。
きっと聞く者がいなかったら音は立てない(出ない)気がする。

一連の中国のデモ騒動によって、
中国ではなくベトナムに拠点を
置こうという動きが活発になってきているらしい。
経済力、地理的な問題、技術レベルなどを考えると、
今のところ断然、中国のほうが「合理的」なのだが、
人と人の相性や人のやる気、それに賃金などを考えると、
微妙ってことになるらしい。
アジア全般で日本人が好かれている理由はないけど、
ベトナムは中国や両朝鮮ほど反日感情が強いわけではないらしい。
また、アメリカ人並みにドライな感覚で仕事をする、
つまり「今日隣で仕事をしている人が明日もいると思うな」的な
中国のビジネス感覚に対して、
ベトナムでは、
「いい仕事がしたい、いい仕事が出来るようになりたい」
的な感覚が強いらしい。
(このあたりホントなのかどうか、よくわからんですが)
ともかく中国では「(人的な)先行投資」がむつかしいとは、
前からよく言われていることだ。
投資は、育てる意味のある対象、
つまり育った後ちゃんと残って働いてくれる相手でないと、
なかなかやりづらいだろう。
そういう面ではベトナム人にアドバンテージがあるらしい。
(裏をかえせば、まだそのくらい育っていないということだけど)

ホリエモンのときもそう思ったけど、
ビジネスの合理性だけでは事はうまく運ばない気がする。
最終的には全て生身の人間がやることだからだ。
現場の人間のモチベーションとか感情とか価値観とか、
そういうことを無視しては、計算がなりたたないと思う。
となると、ベトナムっていいかもと
(ついフォーとか頭に思い浮かべつつ)そう思ってしまう。

ただ、両国とも社会主義国っていうところは問題だ。
とくにベトナムは「脱皮前」の社会主義国である点はやっかいだ。

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