人間風車

2006/03/27(月)
【キャベツ】

ある料理人が言っていたのですが、
「キャベツは作る人の腕に応じてしか味を出してくれない」
らしいです。
キャベツの千切りくらいしかしらない(できない)人には、
その程度の味しか提供してくれないし、
キャベツとセロリのワイン煮くらいできる人には、
それなりの味を提供してくれるというわけです。

モノを創る人間は創ること、
つまりアウトプットが一番大事なことは言うまでもないけど、
どれだけインプットがあるか、
その質と量と種類も大切だと思うんです。
何かに接すれば必ず接したモノから
100%ゲットできるかというと、
キャベツと同じで、そうじゃないという気がします。
つまり、
その人の受ける力に応じてしか
得られないんじゃないかということです。
仮に対象が100のエネルギーがあっても、
受け取る人が10のキャパシティーしかなければ、
それだけのエネルギーしか得ることができないし、
対象がA、B、C、D、Eという
5種類の「栄養」を持っていたとしても、
受け手がAしか受ける力を持っていなければ、
対象はAしか発してくれないと思う(錯覚する)わけです。

好奇心とは、いろいろな対象へアクセスする力で、
おそらくモノ創りをする人間にとっては、
最も大切な能力の一つだと思うんですが、
それだけではダメで、
同時に受け取る力を鍛えないと
受け取れるモノが限られてしまうと思うわけです。
受けるチャンネルを増やしつつ、感度もよくしていく、
そういうトレーニングが必要だということです。

この春、うちには2人の新人が入りました。
具体的な仕事のことについては他の人に指導してもらうとして、
ぼくとしては、せっかくうちに来たんだから、
アウトプットの技術や知識ばかりでなく、
そういうインプットの精度も高めてもらえたらいいなと
まー、いろいろやってるわけですが、
この回りくどく、アブスチラクトなお勉強(笑)
果たしてピンと来てくれるのかどうか、
まだまだわからない状態ではあります。
(当たり前だけど)

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