人間風車

2008/02/14(木)
【実写性という武器】

昔前にも書いたけど、
なるべく同業者の作品、つまりゲームは
ほめないようにしようと思っています。
(公には)
でもこれはおもしろかったなー。
地球防衛軍3
昔からある作品のシリーズ、
しかも、
「プラチナコレクション」で買ったという
不勉強甚だしいおれですが。

前から、
「ゲームのおもしろさは写実性にはない」
と言ってきたというか、願ってきたわけですけど、
こういう「写実性」の使い方もあったかーと
感心させられたゲームであるのでした。
このゲームは典型的なシューティングゲームで、
地球をおそう巨大生物(っていうか昆虫)や円盤を
退治する「だけ」という遊びです。

んで、
普段見慣れている風景
普段見たことがある静物
普段体験している物理原則
これらを写実的に再現する。
ただし、
これらのお互いのスケールバランスを
非日常的な崩れたバランスにする。
(昆虫は車より大きい、
ビルは弾1発で破壊される。など)
たったこれだけ狂わすだけで、
写実の組み合わせが、
非常に不条理で非日常的な世界になってしまう。
この手法は、
並の空想の世界、空想のアイテム、生き物を
組み合わせるよりは、
はるかにファンタジーな世界を作れる。
しかも、
(作る技術や作業量を考えなければ、)
簡単に作れる。

そのことに感服した次第なわけです。
この手法の場合は、
とりたてて新しいアイデアであるわけじゃないけど、
「写実性」は必須なわけで、
より写実的であれば写実的なほど、
非日常性は増していくというわけで、
以前のゲームマシンの表現力では
こうした不条理的なおもしろさは
出せなかっただろうなーと思った。
つまり、
単純に「写実性にこそ、おもしろさがある」
という反例がでちゃったじゃないということで、
こういうのなら、
一度写実性にチャレンジしてみてもいいなー
と思っている次第なわけです。

シリーズ「4」(きっと出るでしょう)では
さらなる「写実性」にこだわって欲しいですね。
そして、
さらなる不条理なスケールやシーンの組み合わせ
ってのを考えてほしいもんです。

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