人間風車

2008/03/05(水)
【お互いハッピー策】

昨日のMIXI騒動は、MIXI側が
条文を追加した理由を説明したことと
「無断で書籍化することはない」と
宣言したことで一件落着。
(さしがに火の消し方はうまい!)
ただし、例の条文が
「ユーザーの無償かつ非独占的に使用する権利」
を有していることを否定したわけではなく、
あくまで、
その権利の行使を否定しただけだってあたりは、
ちゃんと覚えておく必要がありそうだ。

ゲームを作る際には必ず契約書が存在する。
場合によっては、開発に入る前に、
守秘義務契約を結ぶこともある。
だいたいその手の書類といのは、
小難しい文章が並んでいて、
正直、今でも理解できない内容があったりする。
そのためか、
どの条件もおどろおどろしく感じられて、
全ての権利が奪われるんじゃないか、
全て相手側だけに有利になるんじゃないかと、
なにかと被害妄想的に構えてしまう。
この手の書面には、そういう威圧感がある。

だから、
そんなにナーバスにならなくてもいい
という気持ちもあるが、
あちらの権利は明文化、
こちらの権利は「紳士協定」(口約束のようなもの)
というのはちとアンバランスな気がする。

仮に口約束が返上され、
上の権利が行使されたとしても、
ユーザーが被害を被るような事態が
発生することは考えにくいが、
その場合でも
一方だけが利益を得て、
一方は(本来受けるべき権利があるのに)利益を得られない、
そういう不公平が生じる可能性はある。

もっとも、株を公開している会社は
外から大きな「常識の力」がかかるので、
そういう事態が実際に発生する可能性は
とても小さい気がする。
実現の可能性が小さいのに、
不信感だけは確実に残してしまった戦略は
失敗だったんじゃないだろうか。

インターネットの世界に限らず、
どのビジネスの場(遊びの場でも同じかな)でも、
ベストな戦略は、
「お互いが同じくらいハッピーになる」
そういう仕組みを考え、
そうなるようにがんばるということだと思う。
出し抜くとか、ねじ伏せるとか、
有利な立場になるとか、ごまかすとか、値切るとか、
そういう戦略は、
一時的に利益をあげるかもしれないが、
長い目で見れば失うモノのほうが大きい気がする。

そんな脳天気な戦略では、
世界を相手にしたビジネスでは
生き残っていけないとか怒られそうだけど、
結局、
人と人が一生懸命にすることの「間」ってのは、
こうしたプリミティブな価値観が有効なのだと思う。
っていうか、信じたい。

楽天にしてもMIXIにしても
おいらがブーブー言っていることの多くは、
「お互いがハッピーになる」という視点がない、
いつもこの点なのだな!
とふと気がついた。

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