人間風車

2008/05/22(木)
【絵を描くことの難易度】

バルバロッサ』というボードゲームがある。
これはみんなで粘土細工をして、
お互いが作ったモノを当てあうというゲームだ。
当てた人にはポイントが与えられ、
当てられたモノを作った人には
早く当てられすぎたり、
いつまでも当てられなかったりすれば
ペナルティー、
適当な時期に当てられたらポイントが与えられる。
つまり、
わかりやすすぎるモノを作っても
誰にもわからないようなモノを作ってもダメということだ。

なんともプリミティブな遊びだけど、
これがおもしろい。
ルールも超簡単なので、
パーティーの余興としてもお勧め。

絵を描くことというのは、
普通の人にはどのくらい楽しい遊びなのだろうか。
あるいは、
どのくらい難易度の高いことなんだろうか。
こういう商売をしていると
そのあたりが感覚的にわからなくなる。
例えば、
自由に絵を描けるツール、
あるいは、
自由に描いた絵がどうにかなる
(例えば描いた絵が自由に動き出すとか)
という遊びをパッケージ化したとき、
買いたい!というところまで
テンションがあがるのかな。
よくわからない。

絵を描くこと自体より
それで何をするかが問題であり、
その何をするかがおもしろければOK
という話かもしれない。
この場合だと、
自由に絵を描けること自体は
大した価値(興味)を持っていないことになる。
無限の白紙と自在な筆記具を電子的に用意しました。
これじゃー、ダメなんだろうな、きっと。
かといって
絵の技術が意味を持つような遊びだと
逆に敷居が高い遊びになってしまう。

1)自由に絵を描くこと
2)事前に用意された絵を加工すること
  (形を変えたり色を変えたりするなど)
  あるいはトレースすること
3)事前に用意された絵から好きなモノを選ぶこと
どのあたりが一番いいんだろうか。

(余談だが、
ゲーム業界は売れ行き動向ばかりのデータで、
こうしたオフィシャルなユーザー心理の調査が
あまりないのが残念だ)

『バルバロッサ』は粘土細工をする遊びである。
2次元の絵を描くことより
3次元のオブジェクトを作ることの方が
一般的には難易度が高い。
なのに、このゲームでは
誰もそのことを障壁と思っていない。
完成度、正確さを競う遊びじゃないからだろう。

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