人間風車

2009/10/28(水)
【仮説と検証、その繰り返し】

仮説と検証、その繰り返し。
これが進歩の定石であるそうだ。
っていうか、
自分のやり方そのものだ。
今の自分の仕事に例えるなら、
仮説とは、企画から制作。
検証とは、売り上げ実績と反省。
そんなことになるんだろう。
仮説は、いつでもいっぱい立てられる。
思いつきさえすればいい。
企画が受け入れられなくても、
企画自体にそうは時間はかからないので、
このタイミングでの
トライ&エラーはたやすい。
しかし、
検証は、そうはいかない。
世に出る前に、
発売元の査定があるので、
その門を通り抜けないといけない。
発売元の査定というのは、
厳密には、(世の)検証とは違う。
売れないと思っていたモノが売れたり、
売れると思っていたモノが
売れなかったりすることは、
ざらにある。
そんなわけで、
仮定がちゃんと検証できるのは、
それが世に出てからなのであるが、
仮説から検証に至れるまでの時間は長く重い。
実際に商品を作るわけだから、
たくさんの時間もお金も体力も消費する。
だから、
そう簡単に査定の門は開かないし、
トライ&エラーもできない。
これはいたしかたない。

ただ、検証が出来ないと、
仮説に対する、反省も出来ない。
つまり、
新しい仮説を立てることがむつかしくなる。
これは悪循環だ。

繰り返しの回数となると
状況はさらにヤバイ。
繰り返しの回数は、
制作の時間に反比例する。
昨今のように1つのモノを作るのに、
多くの時間がかかるようになると、
繰り返しがなかなかできない。
1ハードで3ターン(ゲーム)
作れるチームがほとんどない。
なんて状況は、
決して良いことではない。

こんなとき、いつも、
セミのことを思い出す。
生まれたときは、
自分の真上の地上は空き地だ。
だけど、
いざ、地上に出るとなったとき、
そこが空き地である保証はない。
家が建ったり、駐車場になったりして、
コンクリートで覆われているかもしれない。
周りの状況は刻一刻と変わるし、
どう変わるかは、
生まれた時点ではわからない。
セミもまた、
成長に時間がかかりすぎる。

運も実力というが、
運こそ、
もっとも重要な実力なのかもしれない。
とさえ思いたくなるけど、
もちろん、
最も重要な実力は、
全ての状況を突き抜ける
仮説を立てられる力だ。

« (仮説→検証)×回数 | | エネルギーの輪廻 »