人間風車

2009/11/24(火)
【日高敏隆さん】

日高敏隆さんが亡くなられた。
もともとそっち(動物行動学)系に
興味があったこともあって、
ソロモンの指輪』をスタートに
とてもお世話になった。

動物行動学の先生なんだけど、
ともかく文章が旨い。
自分の本も訳の本も、どれも文章がイイ。
文章がちゃんとしている。
(意外とサイエンス系ダメなんですよね)
わかりやすい言葉と説明。
(意外とサイエンス系ダメなんですよね)
適切なボリューム。
(意外とサイエンス系ダメなんですよね)
興味深い「ネタ」
(これはサイエンス系もOK)

彼が自分で選んでいたかは知らないけど、
日高敏隆著とともに、
彼が訳した本もまた、どれも面白い。
クレジットに日高敏隆とあれば、
買ってまず間違いはない。
(実際に、人にはそう勧めている)

こどもたちの理数離れが
激しいという話をよく聞くけど、
それは科学や数学がつまらなかったり、
難しかったりするのではなく、
学校教育がそう見せてしまってるだけの話だ。
動物の相手をするのが好きなら、
星をながめるのが好きなら、
森を散歩するのが好きなら、
戦車の破壊力に興味があるなら、
「時間」に興味があるなら、
それだけで科学が好きな人だといえる。
その興味の萌芽を
学校教育がつみとってしまっているだけだ。
でも、
学校を卒業してからでも
芽はまた出るから心配無用!
適切な肥料(本)とさえめぐりあえば、
あっという間に芽が出るし、
すくすく育つ。

日高さんの本は、
最高に優れた肥料だった。
もう新しい肥料をもらえないと思うと寂しい。
恩返しは、
日高さんへというよりは、
日高さんのように、
(日高さんには及びようもないんだけど)
少しでも役に立つ肥料を作ることかなー。
と考えたりもした。
ちょうど、いままでは、
「得意な仕事」より
「好きな仕事」を選んできたけど、
「得意な仕事」がだれかの肥料になるなら、
それはそれで、自分もハッピーだな。
というように
思えるようになってきたところなので。

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