人間風車

2010/04/21(水)
【質の問題】

姪っ子がipod miniで
東方神起のミュージッククリップを見ていた。
you tubeから落とした映像なんだそうだ。
イヤホーンがついているが、
耳にはつけずテーブルの上に置いてある。
スピーカー代わりなのだそうだ。

ipod miniの小さな画面。
you tubeの荒い画像。
イヤホーンから聞こえる劣化した音。
いわゆる「質」の面からいえば、
最悪のコンテンツである。
タダであることを差し引いても、
おじさんにはちょっと厳しい「質」である。
しかし、
姪っ子は少しもそんなことを気にしていない様子だ。
父親に聞いてみたら、
とくに高品質のスピーカーをほしがっているとか
PCをほしがっているとかでもないようなので、
ガマンしているということでもないらしい。

質=情報量だとすると、
低い質×たくさんのコンテンツと
高い質×すこしのコンテンツでは、
情報量保存の法則が成り立つのかもしれない。
あのサイズの画像、画質、音質なら、
ipodに、
とんでもなくたくさん入れておけるだろう。
そして、
保存したくなるような質でもないから、
見たところから消去できるだろう。
つまり、
低い質×たくさんの消費と
高い質×すこしの消費
という点でも
情報量保存則が成り立っていることになる。

つい、質にこだわってしまう。
それはクリエイターとして当然のこと。
そう思って生きてきたこの数十年(笑)。
その姿勢自体は間違っていないと思うけど、
こだわるべき「質」は
画質、音質などの物理性だけなのか?
いかに簡単に手に入るか、
いかに簡単に見られるか、
価格や置き場所、再生環境の質、
そういう場の質ってのも
こだわるべき大切な
「質」の1つなのだなーと
携帯メールを打ちつつ、テレビを見ながら
返事が来るまでipod miniを見ている、
つまり大量に情報を消費し続ける
姪っ子を見てそう思ったのでした。

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