人間風車

2010/05/20(木)
【作品】

オンデマンドという概念は電子モノの特権である。
その特権そのままのTシャツサイトがこれ「clubT
作り手は、デザインするだけ。
買い注文が入ってから制作。
なので、在庫リスクなし。
なので、だれでも参加でき、
品揃えが豊富になるし、
なんたって、デザインに冒険が出来る。
買い手はすぐに手に入らないってとこと
探すのがすでに大変ってとこが
ちょっとあれかなーという気がするけど、
少なくとも、
作り手が「中抜き」で買い手に見てもらえる。
という仕組みはすばらしい。

この間、
週刊こどもニュースの取材を
受けたときも話したんだけど、
今までの出版の流れだと
本は、買い手の判断にたどり着くために
編集者、出版社の判断、取り次ぎの判断、小売店の判断
といういくつもの関門があった。
その途中のどっか1カ所でNOがでれば、
買い手のところまでたどり着くことはない。
そういう厳しい関門を通り抜けられて
はじめて「商品」と言える。
という考え方もあるかもしれないけど、
上の関門の多くは、
おもしろいとかいうより売れる、
しかも、
大量に売れることが評価の基準になっている。
なので、いくらおもしろいものでも、
大量に売れることが見込まれない本は
関門を通り抜けられない。
電子書籍では、
そうした悩ましい仕組みを一気に解決してくれて、
作り手はダイレクトに買い手の判断を仰ぐことができる。
(そして、売れても、売れなくても納得する)
このことが作り手としてはうれしい。
ということを話した。
(オンエアーされなかったけど)

この困った事情や明るい?新しい?未来は、
本に限ったことではない。
ほぼ日さんのことばを借りれば
作品」ってあたりが
世に出せるっていう仕組みこそ、
今的だなーと思う。
うちのゲームや本が「作品」と言ってもらえるかは???だけど、
少なくとも自分の視線は、
そっちに向いていることは確かだ。
この視線は明らかに
現在のゲーム業界と合わないのが困ったところだ。

ゲームもプロトタイプをユーザーに試してもらって、
その上で買ってもいいという人の数が
ある数以上になったら、
本制作に取りかかるなんて
オンデマンド的な仕組みがあればおもしろいのになー。

« 文化多様性 | | グレーゾーン »