人間風車

2010/05/24(月)
【グレーゾーン】

世の中きっちりシロクロつけたいところだが、
必ずグレーのゾーンがある。
この歳になってきて、
ようやくそう納得できるようになってきたし、
その存在意義もわかってきたような気がする。

世の中窮屈になるより、曖昧になる方がましである。
それどころかかなり安全である。
建前は世の中をシロクロ2値にわけたがるが、
本音はその間もあるよねということを実感させる。
シロクロつけてグレーゾーンを排除することは、
すなわち、
本音を排除し合う社会であるということだ。

二値化の嵐は、
社会正義の世界だけじゃなく、
商品の価値、趣味のありかた、
食べ物の味、環境問題、あらゆる世界に吹く。
二値化は、
被害者、加害者という安易な対立構造を設定して、
被害者(と想定している人)を守る、
被害者の主張が正義、正論とする
安易な「オチ」を用意する。
どんな業種のどんな会議でも建前で話し出したら、
もー、終わりである。
たとえば、
動物は人に飼われている、
人と関わりなく自然に暮らしている
の2パターンではなく、
人の社会の中で、人(の生活)と関わりながら、
それでいてどこにも所属しないものもいる。
そういう曖昧な存在を許さない社会ってのは、
窮屈であり、恐怖であったりもする。

なんてことを
私の敬愛する藤原新也氏が、
ブログ
のなかでおれの100万倍ちゃんと語ってらっしゃる。


« 作品 | | 基礎、自由、越境、行動 »