人間風車

2000/12/28(木)
よい、御世紀を

会社の掃除も一段落ついて、
これで今年のオフィシャルな事業は納会を
残すのみとなりました。
ムームーは、明日29日より、
来世紀(いいかげん、この言い回しも耳タコだね)
1月4日まで、お休みをいただきます。
本年は、大変お世話になりました。
仕掛かっていたプロジェクトのほとんどが、
奇跡的に今世紀中に片づいてしまったんで、
なんか、個人的にはすごくすっきり収まった
世紀末を迎えることになりました。

来年からは、
今までやってきたこととだいぶ方向が変わる予定です。
もう「癒し系」とは呼ばせない(笑)。
では、みなさま、よい、御世紀を。


2000/12/27(水)
ワクチン・バナナ

少し前の朝日新聞に載っていたコラムに、
ワクチン・バナナの話がでていた。
これは、聞けばなるほどというくらい、
既存の技術を利用しただけ?の話なんだけど、
そうとうきてるなぁと感じた。

遺伝子組み替え作物という話をよくきく。
これは、例えば、農薬に強い遺伝子を
作物のDNAに組み込んで、
たっぷりの農薬をかけても枯れない
作物を作るような技術だ。
今までだったら、何世代もかけて、
だんだんと農薬に強くなるように品種改良を
していくという方法しかなかったが、
これではまどろっこしいし、
必ず成功するとも限らない。

そこで、農薬に強い生き物
(植物に限らない)を探してきて、
その生き物の農薬に強い理由を探し出して、
それを作り出す遺伝子を見つける。
そして、その遺伝子を取り出して、
目的の作物に組み込む、
という手法が生み出された。

農薬に強い遺伝子を見つけるまでは、
それなりに大変だろうけど、
一旦見つけてしまえば、
その後は、どんな作物
(正確にはそうはいかないんだろうけど)にも、
その遺伝子を組み込めるわけだから、
これはすごく効率のいい技術といえる。
こうした遺伝子組み替えは、
何も農薬に強いという困った要素だけじゃなくって、
冷害に強いとか水不足に強いとか、
そういう要素も考えられるわけだから、
一概に、ノーということもないきがする。
ってところまでは、よく聞いていた話だけど、
同じ原理で、例えば風邪の予防に効く
バナナなんてのも作れるというのが、
ワクチン・バナナの話。

今まで、風邪に効くなんていうとビタミンCを
たくさん含むバナナを作るくらいしか、
想像できなかったけど、ワクチン、
つまり無害化したウィルス、つまり、ウィルスの外面、
つまりウィルスの外面を作るタンパク質、
つまり、そのタンパク質を作る遺伝子を、
バナナのDNAに組み込んでしまおうという方法だ。

方法的には、農薬に強い遺伝子を組み込む代わりに、
ウィルスの外面を作る遺伝子を組み込むだけだから、
従来の技術をそのまま利用できることになる。
なのに、スゴイ!!と思いません?
そう遠くない将来、インフルエンザ・バナナとか、
天然痘(もうないか)リンゴとか、出回るんだろうか。
医食同源って意味が、全く変わってくるわけだ。
これはスゴイ!!と思いません?

注射は、今もって大嫌いなので、
バナナを食べるだけで風邪の予防になるのなら、
こんなうれしい話はない。


ps:
前回の文章中、「商業的な性交」
となっていたという指摘を受けましたが、
もちろん、「商業的な性交」=「売春」
という意味で使ったわけではなく、
「商業的な成功」の誤りです
(もう、直しちゃったけどね)。
ま、単純なミスなので問題なし、
としてもらいたいところだけど、
「成功」より「性交」が
漢字変換の選択順位が上だったのは問題。



2000/12/25(月)
ベルリン・天使の詩

10数年ぶりに、「ベルリン・天使の詩」を見る。
あいかわらず、イイ映画だと思った。
永遠の命と誰にも気づかれない存在。
おまけに人の心の中まで聞き取れてしまう天使2人の話。
彼らは、いつものように町で拾った
いい話を報告し合うのだが、
ある日、一人の天使がサーカスの
曲芸師に恋をしてしまう。
そして最後には、天使であることをやめ、
下界におり人間となり、彼女と結ばれる。
もう一人の天使はそのまま、天使のままでいる。

どっちがいいとか幸せとか、
うすっぺらな結論は与えらていない。
ざっといってしまうと、こんな話なんだけど、
昔見たときは、どっちかというと、
天使のままでいる方の天使(へんな日本語)
に賛成というか、
共鳴していたのに、きのうみたときは、逆だった。
なんでだろう。しばし、考えたんだけど、
人の気持ちも価値観も変わったってことかなぁ、
なんてつまらない結論にしか達しない。
この映画については、当時、ずいぶんと、
そのいわんとすることについて議論した覚えがある
(好きなのよね、若いときはそーゆーことが)。
そのころ僕らが出した結論?は、この二人の天使は、
この監督(ヴェンダース)の、
今の気持ちそのものなんじゃないかということ。
つまり、今の彼は迷っている。苦しんでいる。
下界に降りる=商業的な成功、
天使のままでいる=芸術の領域に
とどまることを意味しているのではないか、
そう考えると、
商業的にはなばなしく成功していない彼ではあるが、
いい作品を作る監督としては著名である。
しかし、彼は、その一方の評価では
満足していないのではないか?
商業的成功=自分の評価、
という単純な評価でも満足できず、
かといって、自分を理解してくれる友人と自分、
それに少数の観衆、それだけが評価してくれば十分。
という境地にも達していない。
そういう迷いというか葛藤を天使として
描いたんじゃないかと、そう思ったわけ。


それにしても、当時何回も見に行ったはずなのに、
ずいぶんと内容を忘れていたのはショックだった。
と同時に、ちょっとラッキーかもとも思った。
これを忘れているとなると、
と思って昔感動した映画の内容について
思い出そうとしてみた。
彼の作品「パリ・テキサス」を始め、
「ミツバチのささやき」「トーチソング・トリロジー」
「ランブル・フィッシュ」「スィート・スィート・ビレッジ」
「1900年」「勝手にしやがれ」
、、、やばいほど、忘れている。
やばいけど、、、ラッキーだよ~~。

これでDVDを買う動機ができた。
幸い、良かったか悪かったかの記憶はある。
だから、買う作品を間違うことはない。
しかも、新作のように楽しめる。これはラッキーだ。
老人力の魅力ってこういうことだったんだ!
って喜んでいる場合か。
(そのうち、買おうとすることも忘れてしまったりして)


2000/12/19(火)
スポーツ2題

ヤクルトの川崎は、中日に行くことになった。
よかった。
また、ナベツネが買っちゃったら、
どうしようかと思ってた。
ボクは巨人ファンなので、
もちろん巨人の戦力アップは大歓迎だけど、
巨人をやっつけることに命を懸けている
川崎のような選手は、
永遠にライバルでいてほしい。
そういう意味でよかった
(ほんとは、広島の川口なんかも、
そういう意味では来てほしくなかった)。
川崎の移った先が中日だもの。星野だもの。
これは楽しいことになるよ。


日曜日には、修斗の試合があった。
「ルミナとカオルの2度目の出会い」
(なんて書くとラブラブな話みたいに読めるね)は、
予想もしていなかった劇的な幕切れとなった
(1Rルミナのノックアウト負け)。
ほんと、ぼくなんかただ見ているだけの
立場なのに頭が真っ白になったよ。
それにしても佐藤ルミナって、
なんてコントラストの強い人なんだろう。
勝っても負けても、
僕らの脳裏にハッキリ影を残していく。


ps:
今のBGMは、SARAH BRIGHTMANのeden。
あのタイタニックのテーマ曲?歌ってる人だけど、
ほんときれいな声してるよ、
この人(こういう人って、心まできれいなんだろうなぁ
と思えてくるから、徳だよね)


2000/12/15(金)
こういう発想大好き

ぼくのお気に入りのサイトに「魅惑の似非科学」
(http://www.geocities.co.jp/
Technopolis/8931/index.html)
っていうところがあるんですが、
久しぶりに訪ねてみたら、
面白い話が載っていたので、紹介。
ノーベル賞の白川教授が発見したのが、
導電性高分子というのもこの電気を通すプラスチックなのは、
みんな知ってると思いますが、それを使えば、

//
真っ先に応用できるのは糸電話だ。
糸が電気伝導性を持つようになればそこに信号を流して、
糸電話をデジタル化できる。
//

こういう発想好きだなぁ。
このサイトとか、
「HIRAX」(http://www.hirax.net/)か、
こういうおバカ系科学って大好き。
(ばかとうのは、
ぼく的には最高のほめ言葉です>サイトの主催者)
それにしても、どんなにハイテクな時代になっても、
電話が糸電話のままだったらと
その風景を想像してみたらおかしくてしかたない
(なんて、一度も糸電話が電話として普及した
歴史なんてないんだけど)。

そういえば、(前に書いたかもしれないけど)
発電というものの進化の方向も、
考えてみればヘンですね。
マキを燃やしていた時代から、
核分裂を利用する時代になっても、
それから核融合を利用する時代になっても、
お湯を沸かして、
その蒸気の圧力でタービンを回すっていう
ベースの仕組みは同じなんだもの。
いわゆるグリーンエネルギーってのは違うけどね。
人間の発想力って結構いびつなんだろうナァ
(宇宙人にしてみれば)、と思ったですね。


ps:
今のBGMは、blurのthe best of。
(タイトル、文字抜けじゃないです)
さすがにいい曲が揃ってます。
ホント、炭酸飲料みたいに爽快でいいです。
ドライブの時とか最高。


2000/12/11(月)
どっちが大きい損失だ?

プレスした本が売れ残ってしまう損失と、
販売機会に在庫がなかったという損失と、
どっちが大きいかという計算が、
出版の世界にはないのか。
怒ってるんじゃないのよ、哀しいの。


というのは、
年上の友達であり師匠である人の
「哀しみ」なんですが、最近、
よく聞きますし、体験します。
(体験中といったほうが正確かも)
どうも、こうした現象?は、
ゲームだけじゃなく、
本も家電も一緒みたいね。

そういえば、
12月1日BSデジタル放送開始というんで、
めずらしくやる気を出して、
BSデジタルチューナーを買いに行ったんだけど、
店員に「何を今ごろ、、、」
っていうような顔をされた。
どうも、全然在庫がなくって
1ヶ月は待たないとダメだとのこと。
「予約しますか?」って聞かれたけど、
そこまでテンションが高くなかったから、
「いいです」と帰ってきてしまった。
その帰り、(チューナより安いと自分をごまかして)
1万円分本を買って帰った。

どうも、ボクの場合、
BSデジタルチューナーでも本でもよかったみたい。
本とチューナーは、極端にしても、
今って、どうしても、待ってまで、
予約してまで、がまんしてまで、
ほしい!って、そういうもの、
そうはないですよね。
なきゃ、あきらめるか、
別なモノでもいい。


そう思うと、
残ってしまう損失<販売機会に在庫がなかった
という損失っていう気がするんだけどなぁ。
確かに、発売元にどうかんがえているのか、
聞きたくなりもしますですよ。
発売元は、マーケッティングの方法も、
お知らせ、宣伝の方法も、物流の方法も、
なんか旧態依然なきがする。

ユーザーの速度に合っていないというか、、、。
そうしたことが、
売り物を作る者をつぶしてしまうという
損失も出しているってことも考えてほしいもする。
怒っているんじゃないよ。


ps:
どうもBSデジタルチューナ品薄の原因は、
それ用の部品が、
BSデジタルテレビの方に回されてしまったためらしい。
チューナだけでなくテレビも買い換えて
もらおうというねらいだったらしい。
でも、40万円も出して、
きれいな絵を見たいなんて、
誰も思わなかったみたいね。
きれいな絵、高速、大容量、
こういう宣伝文句って、言いやすい、
作り安いんだろうけど、
あまりみんな関心ないんじゃないかな。
ここらあたりPS2にも関係していそうな気もする。
そういえば、現状のテレビの仕様(NTSC)は、
もう40年以上前の仕様なのに、未だに、
あまり誰も文句言わない。
40年以上も前の仕様が現役バリバリなんていうのは、
他の家電、コンピュータ、
機械の世界では異例なんじゃないでしょうかね。
自分を含めて不思議だ。

今のBGMは、LIOのPOP MODEL。
久しぶりに聞いたけど、やぁ、トロントロンで好きよ。


2000/12/07(木)
スタートレックの贈り物

スタートレックに出てくるアイテムで、
実現化されていないモノは
「転送装置」だけだとよく言われる。
自動ドアも携帯通信装置もみんな
スタートレックから生まれたということらしい。
しかも、姿形もほとんど同じ、
ということで、
これはすごいということになっている。

でも、ひょっとしたら、
子供の頃「スタートレック」のすごいファン
だった技術者やデザイナーが、
その思い出をベースにして、
アイテムの機能やらデザインをしているのかもしれない、
なんてことなのかもしれない。
つまり偶然の一致でも、予言でもなく、
未来を決定していたってことね(ちょっとオーバー)。


そうそう、今日は「ここ掘れプッカ」の発売日。
売れるといいなぁ。


ps:
あのオープン価格っていうのは、
なんとかならないもんなんでしょうかね。
値段「オープン価格」なんて書かれていると、
ぜんぜん幾らくらいなのかわからないんだけど。


2000/12/04(月)
スピードというリスク

「いやぁ。リスクを回避するためにもね、
もう少し慎重に議論を交わして、
企画を煮詰めていくべきだね」
なんていわれる。
この場合のリスクとは、
売れないというリスクのことだけど、
この意見の中には
「そうやってずるずると議論に時間を
掛けていることによって、制作、完成が遅れ、
しいては発売が遅れるということは、
リスクとして考えられていない。
ぼくなんかは「時間」というリスクのほうがやばい、
と思っているんだけど。
これがなかなか伝わらない。


だいたい、
企画内容的に売れないかもしれない
というリスクって、今現在、
そうした内容のモノが売れているという事実がない、
ということを根拠にしている。
でも、例えば、ゲーム制作の場合、
制作は1年以上かかる。
1年後に何が流行っているか、
そんなこと誰がわかるだろう。
だとすると、
今売れているという事実がないことの延長に、
1年(以上)あとにも売れないという予測は、
果たしてどのくらい精度のある予測になるんだろう。
発売が未来になればなるほど、
嗜好の動向は、現在から大きく動くというのは、
経験上正しい気がする。
だとすると、
議論を重ね続けて時間を消費していると、
想定する「売れ筋」の座標が
その分だけずれていってしまうわけだから、
リスクを回避しているつもりが、
実はリスクを高めていっている、
なんていう矛盾を生んでしまう。
とぼくなんかは思うんだけど。


「石橋を叩いて、壊す」
ってこともあるとおもうんだけどねぇ。


ps:
今日のBGMは、ジェフベックの新譜
「ユー・ハッド・イット・カミング 」
今日は、そのジェフベックのコンサート。
楽しみだよ~~。止まらない中年って好きさ。




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