人間風車

2011/10/14(金)
スクウェア・エニックス オープンカンファレンス

先週の土曜
スクウェア・エニックス オープンカンファレンス
というのがあったのでご招待いただき、お邪魔した。
この催しは一言で言ってしまえば、
日頃の研究成果の発表会みたいなもので、
規模の大小はあるにしろ、
多くの会社が行っている(だろう)ことである。
しかし、
それを「 オープン」にしてしまうところがスゴイ。
普通に考えると、
自社オリジナルのエンジンの仕様や設計思想、
実際の開発の問題点などの報告なんて、
普通の業務以上に「クローズド」になる話だ。
社内での報告会、
しかも限られた人向けとなるのが普通だろう。
それを社外に「 オープン」にしてしまった、
しかも進んで招いたというんだからスゴイ。

オープンにした理由は
"日本の各デベロッパー同士の交流・情報交換が促進することで、
各々のゲーム開発の水準が引き上げ、
皆で国内の市場を盛り上げ、
さらには海外の強豪達との競争力も高めていく"
ためだそうだ。

これはホント、N社とかS社さんなど、
フォーマットフォルダーがやるべきレベルのことで
いちゲーム制作会社(といってもすごいメジャーだけど)が
こうした催しを開いたことも、これまたスゴイ。

情報交換を
互いの進歩を促進する「利益」とみるか、
自分たちの資産を失う「リスク」とみるか、
いろいろな考えがあると思うけど、
やはり今回のスクエニさんのように
前者としてとらえる姿勢のほうが賛同できる。

ホントはこちらからもお返しに、
何かしら提供したいのだけど、
なにもないのが心苦しい。



2011/10/05(水)
ノーベル物理学賞にちなんで

宇宙は膨張している。
これは今でも誰でも知っていることだと思うけど、
それがわかったのは、意外と最近で、
一般相対性理論を発表したころには
アインシュタインでさえ、
宇宙はず~~と昔からず~~と先の未来まで
未来永劫、大きさは変わらないと思っていた。
ちなみに宇宙の膨張を発見したのは
有名なハッブル。

宇宙はビッグバン以来ずっと膨張している。
でも、その膨張のスピードはだんだん遅くなる。
問題は、遅くなりつつも膨張を続けるのか、
それともあるときピタッと止まって
その後、重量の影響で今度は縮んでいくのか、
宇宙の運命はそのどちらになるのだろうということだった。
これは物理に詳しくなくても、体感的によくわかる。
勢いよく飛び出したボールもやがては失速する。
そういうイメージで考えられるからだ。
しかし、90年代、
今回のノーベル物理学賞の対象となった実験で、
そのどちらの予測もハズレだったことがわかった。

宇宙の膨張は遅くなるどころか、加速していたのだった。
しかも、
ビッグバンから80億年くらいたって、
急に加速しだした。
なんで、そのタイミングで始まった?
加速のエネルギーがなんであるか?
どこから生まれたか?
未だに全くわからないが名前だけはついている。
ダークエネルギー。
(真空のエネルギーと書かれることがあるが、
正確に言うとこれは間違い)
このダークエネルギーは
全宇宙のエネルギーの70%を占めると言うから
ただ事ではない。
これと合わせて正体不明の物質
その名もダークマターも宇宙にあることがわかっていて、
これの締める質量は全宇宙の質量の26%。
つまり、
宇宙の物質とエネルギーの70+26=96%が
正体不明ということだ。
逆に言えば、
21世紀までに人類が見つけてきたエネルギー、素粒子
すべてを足しても宇宙の4%だったということだ。

ちなみに、ビッグバンから80億年
つまり今から50億年くらい前というのは、
ちょうど太陽系ができたころだ。
これは偶然?われわれの誕生を待ってた?
そこに人間性原理を感じる学者も少なくない。



2011/10/03(月)
冷めてきた

どういうわけか、あまり報道されないけど
福島原発1~3号機の圧力容器の温度が
9月末から100度以下にさがっている。
早野先生の図
まずは1つめの目標が予定通りに達成されて
よかった、よかった。

これが何の意味があるのか。

まず。
熱の発生源。
これは圧力容器や格納容器に残った燃料。※1
もう核分裂はしていないのだけど
燃料内の核分裂物質が壊れる際に出す熱で
まだまだ熱い。
これに事故以来ず~~~と水をかけて冷やしてて、
ようやく100度以下になった。
(正確には容器の温度だけど)
ただし、冷めたというのは正確な言葉ではなく、
2日も水をかけられなかったら
あっという間に1000の桁の温度にあがってしまう。
まだまだ何年も熱を出し続ける。

じゃー、解決でも何でもないじゃないか。
と言われそうだけど、それはその通り。
抜本的には何も解決していない。
ただし、
圧力容器の温度が100度以下ってことは、
圧力容器内の水の温度も100度以下。
つまり、
ぐらぐら沸騰している状態ではない。
当然、蒸発する水分も少なくなる。
つまり新たに流し込む水の量が減る。
このことが大きい。
水道代くらい、と思われるかもしれないけど、
圧力容器内を冷やした後の水は、
当然、放射性物質に汚されている。
この汚染水が減るってのが大きい。
(処理が大変だからだ)

小さな1歩だけど、確かな1歩。

※1
すでに圧力容器内には燃料はなく、
すべて格納容器に溶け落ちているという説もある。
(この確認にはまだ10年は待たないといけない)





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