#357: 「テロメアの帽子」 |
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![]() 2002.04.18updated old topics index |
topicsの欄(このページの左)に 「テロメアの帽子」が出るという告知があります。 1年くらい前からちんたら描いていた絵本です。 1編8〜11ページという短い話を9本 (なんという中途半端さ)描きました。 えっと、見かけはタダの絵本ですが、原作があります。 原作者は神様です。 と、わけのわからん説明はやめにして、 ぼくにとって、科学は、料理、石、 ボードゲームに並ぶ趣味なわけです。 んで、そういう本ばかり読むんですが、 例えば、遺伝子に関する本なんかには、 こういう話が出てくるわけです。 // ウィルスに犯されるというのは、 ウィルスが自らの RNA(遺伝子)を宿主(細胞)のDNAに挿入し、 ウィルス由来の遺伝子だけを活性化させ(働かせ)、 細胞内で爆発的にウィルスを複製させることである。 つまり、細胞を自分(ウィルス)を作る 工場に仕立ててしまうってことですね。 しかし、まれに、DNAに挿入した後、 活性化を失ってしまう(眠ってしまう)ことがある。 こうなると、宿主のDNAに入り込んだまま、 遺伝する(つまり、子や孫へ受け継がれる)ことになる。 事実、我々のDNAにも、 そうしたウィルス由来と思われる DNA部分がいくつか見つかっている。 // こういう科学モノを読むときは、大概の場合、 グラフィッカルなイメージを抱きながら読んでいかないと、 なかなか理解できないんですけど、ボクの場合は、 グラフとか幾何学図形やチャートみたいなグラフィックが 浮かんでくるんじゃなくって、 キャラクターがなんかするみたいなイメージが浮かんでくるんです。 例えば、上のウィルスの感染の話では、 ウィルスが、屋敷(宿主細胞)に忍び込んだ 泥棒のような姿に見えてきて、 屋敷の中でお宝を物色しているうちに、 自分もいつのまにかお宝の一つになってしまう。 そんな物語を思い浮かべながら読んでいるんです。 というか、そういうイメージが浮かんできてしまう。 「テロメアの帽子」は、 遺伝子関係の本を読んでるうちに浮かんできた イメージを絵本仕立てにまとめたものです。 (このウィルスの話は「溶けた泥棒」という話として載っています) ですから、元ネタ?は遺伝子関係の科学的事実なわけです。 そういう意味では、 ちょっと変わった絵本と言うことになるかも知れません。 ただ、「絵本で読み解くバイオの世界」 みたいな科学をわかりやすく!みたいな本じゃないです。 そのあたり、微妙なんですけどね、 そういう啓蒙的な気持ちは全くないです。 あくまでも、ちょっと創作絵本(う〜〜ん、ひどい形容)です。 ● こういう、無機物を擬人化する (命があるかのようにイメージする)っていうのは、 幼児に見られる感性であって、大人になってもそうだと、 ちと問題だというようなことを 心理学の本で読んだことがあります(涙)。 |