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Dr.森川の人間風車



#536: 指を切る



2003.02.14updated


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連日のハードユーズで、
自慢の杉本の包丁もすっかり切れなくなってしまった。
研がなきゃなと思って、肉を切っていたら、
ぐっと力を入れたところで、包丁が肉からはずれ
指につきささり、ごりっと骨に当たって止まった。
こういうとき、痛いとか指の神経が心配ってことより、
吹き出した血で料理素材が汚れる!と腹をたてるあたり、
我ながら偉いと思う。
切れない包丁は、切れる包丁よりうんと危ない。
切れない包丁で無駄な力がかかるから怪我をする。
人生はかように、、、
となんでもかんでも人生訓に結びつけようとするのは、
いけないことだと常々思っているのでやめた。
だいたい、同一生物で、ほぼ同一の環境下で行っている行為など、
生物的に共通の原理で発生していることは自明の理であり、
たいがいは、油断しては危ないとか、イヤなことも良いこともあるとか、
人は失敗するものだとか、その程度の原理原則に帰結するに決まっている。
つまりは、どんな行為も人生訓的要素を本来的に有しているのだ。
だから、あらゆる行為からそれらの基本成分を見つけだしたとしても、
物質を構成する元素を見つけだす程度のことであり、
新しい元素を見つけだすくらいのことがないかぎり、
大して意味がないのである。
なんてことはどうでもいいのだが、
夜、うっとうしいのでバンドエイドをはずしていたら、
傷が開いてしまってたらしくって、
そこらじゅう、血だらけになっていた。
冷蔵庫も電子レンジもコンピュータもトイレのドアも
蛇口もズボンも読みかけの本も畳もネコまで血が付いている。
いったいいつから血が流れていたんだ。
っていうか、痛覚はないのか>おれ。
そういやあ、なんもしないのにすぐ鼻血を出す友達がいた。
そいつは、夜中寝ているときでも自然に鼻血が出るらしく、
朝、起こしに来た母親が
血だらけのベッドで横たわる血まみれのヤツを見つけて、
卒倒しかけたらしいという話がある。
そのくらいの量の血が部屋中についていたなら、
それはそれで絵的にOKなのでよかったのに、
こんな、そこら中に拇印を押したような血では全然意味がない。

ムームーのまかない#15
タイ風炒め麺







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