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Dr.森川の人間風車



#1109 明けないでね夜



2006.11.30updated


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「明けない夜はない」と思うことは多いけど、
「明けないでね夜」と思うこともしばしばあるのが、
この業界だ。
朝いちの提出までの数時間なんてのは、
眠いとか疲れたとかいう感じじゃなく、
「時間よ止まれ!」と祈るばかりだ。
(ま、そうなると作業も止まっちゃいそうだけど)
いやはや、何度経験しても心臓にも胃にも悪い。

睡眠時間も4時間くらいが続くと
眠くてしようがないんだけど、
これが2時間とかになると、
そういう感覚も麻痺してくる。
ちょうど、
ダイエットは空腹感で苦しいけど、
断食はちっとも苦しくないのと同じような
感覚遮断がおきているのかもしれない。

そのくらいになると、
もうやっていることの意義とか、
楽しいかとか大切だとか正しいだとか、
やりがいとか自分とはとか、
そういう大脳新皮質的思考は止まり、
腹が減ったら食べる、トイレに行きたくなったら行く、
頭に来たら怒るとかいう
獣の脳で作業をしている。

こんなときは、
「生きてる」(意味)って「死んでない」ことなんだなー
という非情にプリミティブな価値観に戻れる。
人間、時間や精神的に余裕があるときは、
つい、生きている意味や意義ってのを
几帳面に考えてしまいがちだ。
そういう思いが、
ときに生きていることを
重苦しいものに感じさせてしまったりする。
そういう追いつめられた気持ちをゼロクリアーするには、
この過酷な仕事はうってつけである。
(お勧めしないけど)