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Dr.森川の人間風車



#1315  休みたいなら辞めろ



2008.04.28updated


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どっかの会長が
「休みたいなら辞めろ」と言ったとかで
話題になっているらしい。

この意見については、
こと自分たちの商売については、
賛成の反対なのだという立場だ。

生活の安定のためとか、
お金のためとか、
そういう目的で
この仕事を選ぶのは間違いだと思うからだ。
もちろん、生活の安定のため
仕事をする、選ぶということ一般について
否定しているわけでは全然ない。
あくまで我々のような仕事に関しては、
あるいは、うちに関しては、だ。

この仕事に関わる以上、
休めるというか休まる時間はない。
物理的な時間拘束も厳しいが、
何より、何を見ても聞いても
「あ、このネタ使えるかも」
「あ、そういえばあそこヤバイかも」
といった具合に、
オフのときでも、
つい仕事のことを考えたりしてしまう。
何かにつけ、仕事と結びつけてしまう。
そういう意味で、
休まる時間も休める時間もない。
逆に言うと、
そのくらいでないと
迫力のある仕事はできないんじゃないかと思う。
そういう生活が性に合っていることが、
何よりの適性@この商売だと思っている。

ただし、
休まないことと、
物理的な仕事時間が長いことは
イコールじゃないと思う。
質の高い仕事をするためには、
肉体にも心にも、
十分な休養や栄養を与えてやらないといけない。
上の意見と(一見)逆のことを言うようだが、
脳のワーキングスペースをゼロ・クリアするためには、
思い切った気分転換も必要だ。
こと、我々の仕事に関して言えば、
机に向かっている時間と
ちゃんと仕事をしていることとは
あまり関係がない。
1週間かけて作ったきれいな企画書より、
1秒で思いついた走り書きのアイデアのほうが
うんと価値があることもある。

スポーツの天才が
イコール努力の天才であるように、
瞬間にいいアイデアを思いつくためには、
日頃からいつも考えていないといけない。
意識の上に登ってこなくても、
無意識の中で常にああだ、こうだと
試行錯誤していないといけない。
すっかり休んでいる脳からは、
そういう瞬発力は生まれない。
一瞬のひらめきとは、
十分に準備された無意識の層から
意識の層に浮上する瞬間のことを
意味するのだと思う。

という意味合いにおいて
「休みたいなら辞めろ」
は賛成の反対なのだ。
(もっとも、この発言主とは、
基本的な考え方が自分とは違うようだが)