昔の話をするのは嫌いとまでは言わないが
自分から進んですることはない。
昔話しか出てこない飲み会などは、
参加しないようにしている。
いいかげん、長く生きてきているので、
それなりに経験の蓄積というものはある。
(質は別にして、量としては)
例えば、
読んだ本だって、単純計算すれば、
二十歳代の人の2倍は読んでいることになるし、
行った場所、やった仕事、終わった恋愛、
どれもこれも、
数の上では多いことになる。
(もっとも、すっかり負けていることも少なくないが)
それは歳を取っていることの必然であり、
自分ががんばったからとかスゴイとか、
そういうこととはほぼ無縁である。
昔話の中には「鉄板ネタ」がある。
だれにでもあるだろう。
そういうネタを披露すると
受けてしまうので気持ちがよいものだけど、
その気持ちよさにはまってしまうのが怖い。
後ろしかみなくなりそうで怖い。
先に進む力を失ってしまいそうで怖い。
すぐにそこに逃げ込んでしまいそうで怖い。
若い人とは、
昔話でつながるんじゃなくて、
今とこれからについて一緒に語ったり考えたりする、
それが一番楽しい。